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「木いちごの王さま」ふたたび!
木いちごの王さま木いちごの王さま
(2011/02/04)
岸田 衿子、サカリアス・トペリウス 他

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もう4年も前に記事にした、トペリウスの童話「木いちごの王さま」が、今年2月 絵本になって帰ってきました!(私は今日まで知りませんでしたが(^^;)


以前の記事はこちらから→木いちごの王さま


元版は 昭和41年初版の、中谷千代子さんが挿絵を手がけた童話集です。

どうやら本書は、その中から「木いちごの王さま」だけを絵本にしたもので、挿絵は「ぐりとぐら」の山脇百合子さん。

相通ずるものがあるのか、この絵本の表紙を見てもあまり違和感を覚えません。

元版の表紙は、姉妹ではなく木いちごの王さまでしたが、絵の雰囲気が似てるんですよ~


訳は以前と同じく 岸田衿子さんとなっていますが、姉妹の名前の表記が、「テレサ」と「アンナ」から「テッサ」と「アイナ」に変わっています。

わざわざ変えたということは、そのほうが原語の発音に近いのでしょうが…
「テレサ」と「アンナ」のほうが、音としては美しい気がして、ちょっと残念。


でも、長らく絶版だったこの作品が絵本になったのですから、万々歳です。

姉妹に供される素朴でつつましい「ごちそう」が この上なく美味しそうで、読んでいて幸せになれる一冊でした。


トペリウスは「フィンランドのアンデルセン」とも呼ばれる童話作家で、「星のひとみ」をはじめ 多くの美しい童話を遺しています。


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[2011/04/29 01:27] ザカリアス・トペリウス | トラックバック(0) | コメント(0) | @
星のひとみ
星のひとみ星のひとみ
(1992/11)
ザカリアス トペリウス

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トペリウスの童話としては、「木いちごの王さま」よりこちらの方が日本では有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

いろんな出版社から様々な形で出ていますが、アリス館の絵本がいちばん美しいと、私は思います。


クリスマスの前夜、サミ人の夫婦がトナカイのひくそりに乗って雪の山を走っていました。
おかみさんは、胸に小さな子どもを抱いていました。
(※サーミ人。スカンジナビア半島北部に居住する少数民族)


空には北極光(オーロラ)が燃え、星は美しく光り、雪がきらきらと輝く美しい夜でした。
素晴らしい旅になるはずだったのです。そこにオオカミの群れさえ現れなければ。


トナカイが驚いて死に物狂いで駆け始め、そりが激しく揺れたはずみに、おかみさんは子どもを雪の上に落としてしまいます。
オオカミたちは子どものそばにやってきましたが、無邪気な瞳で見返す子どもをびっくりしたように眺め、しばらくするとトナカイの後を追いかけて行ってしまいました。


子どもは、たった一人雪の上に横たわって星を見つめ、星が子どもを見おろしているうちに、星の光が子どもの瞳の中に宿りました。


たまたま通りかかったフィンランド人の農夫に拾われた子どもは、エリーサベートという洗礼名をもらうのですが、星のように輝くその瞳ゆえに、「星のひとみ」と呼ばれるようになります。

フィンランド人の夫婦は、星のひとみを自分たちの三人の息子と同じように、分け隔てなく可愛がって育てました。


ですが、星のひとみに不思議な力があることにおかみさんが気付いてからは、何かが少しずつ狂い始めるのです。


星のひとみは、何でも見通す子どもでした。

旅の男が盗んだ指輪の行方から、おかみさんの考えていることまでも。

最初は気付かないふりをしていたおかみさんも、ある日我慢の限界がやってきて、星のひとみに目隠しをした上、地下のあなぐらに閉じ込めてしまいます。


子どもの頃、初めて読んだときは、ただただ星のひとみが憐れで、可哀想でならなかったのですが、今読み返してみると子どもの頃には気付かなかったことにも気付かされます。

それは、根深い民族差別や偏見であったり、大人の事情であったり。


いったい、心の中のすべてをさらけ出して、かけらも恥じるところのない人間など、いるものでしょうか?


「牧師さんに差し上げるお礼は、この小さいほうの鮭でいいわね。」


そう思ったとしても、それは自分の心の中だけのこと。

人によって程度の差はあれ、おとなであれば小さな打算は日常茶飯事で、そのことで自身を恥じる人などいないでしょう。


星の光を宿した無垢な瞳で、何の悪意もなくそれを人形遊びで再現されたとき、おかみさんは本来なら感じることのない自己嫌悪に陥り、同時に星のひとみが得体の知れない恐ろしいものに見えてきたのです。


今まで星のひとみを可愛がって育ててきた人なだけに、余計にこの養母が憐れに思えました。


目隠しをされ、地下のあなぐらに閉じ込められてさえ、星のひとみにはすべてが見えるのです。
ならば、彼女もまた、酷い目に遭わされている自分自身よりも、養母をかわいそうに思ったかもしれません。


やがて、星のひとみは再び雪の上に横たわります。


星は 子どものひとみの中に かがやき、その心の中を のぞいてみました。

そこには かみさまを あがめる きれいな心の ほかには なんにも ありませんでした。



「もしかしたら、あなたがたの中の誰かが、姿を消した星のひとみかもしれない」と、物語の最後に作者は語ります。


そんな子どもに出会ったら、せめてまっすぐにその瞳を見返すことのできる人間になれたらいいのですけれど。


私が子どもの頃に読んだものは岩波少年文庫版でした。
アリス館の絵本は、訳は同じ万沢まきさんですが、絵本化にあたって原作をわずかに抄訳しているとのことです。


おのちよさんの絵は、ページごとに縁取りのデザインまで変えるという凝りようで、表紙も中身も非常に美しい絵本です。

※現在、上記のAmazonのリンク先にあるのは改訂版で、下の画像とは表紙が全然違います。中身がどうなっているのかは未確認です。(2013年11月1日追記)



アリス館 1992年10月31日発行
Z.トペリウス/作
おのちよ/絵
万沢まき/訳

星のひとみ


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[2007/09/04 10:52] ザカリアス・トペリウス | トラックバック(0) | コメント(0) | @
木いちごの王さま
あまりにも暑いので、寒い国のお話を…。


北欧の国フィンランドは、子どもの頃の私にはまるで"おとぎの国"でした。
一日中太陽が沈まないという白夜のことを聞いた時、小さかった私はずいぶんいろいろと想像をめぐらせたものです。


「白夜のナイチンゲール」という漫画に、登場人物の一人が白夜を知らないヒロインに語るシーンがあって、それを読んで初めて白夜のイメージがすとんと胸に落ちてきたのでした。


昼間の明るさではなく
もっとほんのりとした…
湖の底に月を見るような…



「木いちごの王さま」は、そんな白夜の国、フィンランドの作家トペリウスの童話集です。


木いちごの中にいた小さな虫を助けたテレサとアンナの姉妹は、森の奥で迷子になってしまいます。
木いちごを摘みに森にやってきて、いつの間にか森の奥深くに入り込みすぎていたのでした。
日も暮れて真っ暗な森の中、怖くて心細くて、おまけにおなかも空いてきて、とうとう二人は泣き出してしまいます。


「ああ、バターパンとおにくがすこしあったら!」


アンナがそう言ったとたん、二人の膝の上にはとりのフライがのったバターつきパンが!


「これでミルクがあったらね!」


テレサがそう言ったとたん、二人の手にはミルクの入った大きなコップが!


この、つつましいけれど素敵なごちそうがなんともおいしそうで、小さな私は二人のことがちょっと羨ましくなりました。
そうして、おなかいっぱいになった二人が眠くなる頃には、ふんわりとしたベッドまでが現れるのです。


二人が助けた小さな虫は、木いちごの王さまでした。
百年に一度だけ、万物を統べる神によって小さな虫に変えられてしまう王さまは、虫であった時に助けてくれたテレサとアンナに精一杯のもてなしをしたのでした。


翌朝、またしてもブドウパンとミルクコーヒーの素敵な朝食を終えた二人は、王さまが道案内につけてくれた鳥に導かれて無事に我が家に帰ります。


このお話の最後には、「フィンランドの自然を愛し、一ぴきの虫の生命をいたわる心が、こんな美しい童話をつくりあげました。」という、岸田衿子さんの言葉が添えられています。


この本には表題作のほか「おしのパーボ」「そらのっぽとくもひげ」「なみのあしあと」の三編が収録されていますが、岸田さんが選んで初めて日本で紹介されたものもあるとか。


北欧の作家が紡ぐ物語には、なにか独特の清らかさがあるような気がして、心惹かれてやみません。
中谷千代子さんのやさしい挿絵が、美しい物語に花を添えています。


集英社 昭和41年発行
トペリウス/作
岸田衿子/編著
中谷千代子/画


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[2007/08/25 21:16] ザカリアス・トペリウス | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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