トムは真夜中の庭で
トムは真夜中の庭でトムは真夜中の庭で
(2000/06)
フィリパ・ピアス高杉 一郎

商品詳細を見る


子どもの頃から本が好きで、たくさん読んでいたつもりだったのに、おとなになってふと気付けば、名作と名高い児童文学は案外読んでいませんでした。
この本を初めて読んだのは、二十歳前後だったと思います。


決して悲しいお話ではないのに、読み終えた途端、涙が止まらなくなって困りました。
ほんとに、どこかが壊れたのかと思うくらいぼろぼろ泣けてしまって。
この物語の何が心の琴線に触れたのかはわかりませんが、もしも中学生くらいの時に読んでいたなら、あんなに泣かなかったかもしれません。


弟のピーターがはしかに罹ったせいで、おばさん夫婦の家で一夏を過ごすことになったトム。
ほんとうなら、この夏、ピーターと二人で庭のりんごの木の上に家をつくろうと、楽しい計画をたてていたのです。
夫妻の住居は大きな邸宅を改装したアパートの一室で、トムは、そんな狭苦しいところに閉じ込められて、遊び相手もなしに過ごすのはまっぴらでした。


ところがそこでは、退屈だなどとは言っていられないような出来事が、トムを待ちうけていたのです。
真夜中、玄関ホールの古い大時計の鐘が、あるはずのない十三時を打った時、裏庭に出たトムが見たのは、ビクトリア時代の庭園でした。それも昼間の。


毎晩のように部屋を抜け出し、庭園を散策するトム。
庭園は夜毎に、一日のうちのいろいろな時間、違った季節でトムの目の前に現れます。
そこを歩きまわる古めかしい衣裳の人々には、トムの姿は見えず、声も聞こえないようなのです。


たった一人、ハティという名のちいさな女の子だけが、トムの姿を見ることができました。
(ほんとうはもう一人、トムの姿が見える人がいるのですが、これは内緒です。)


お互いのことを幽霊だと思っているトムとハティは、状況は全く違うものの、二人ともが孤独でした。
遊び相手が欲しかった二人は、すぐに仲良くなるのですが…。


このお話は、あんまりあらすじや感想を並べ立てると、初めて読む方の楽しみが半減してしまうので、この辺で。
未読で、これからこの本を読もうという方々が、ちょっと羨ましいです。


児童書ですが、おとなでも読み応えがある、というより寧ろ、おとなが読んだほうが心に響くものがあるかもしれません。


ブログランキングに参加しています。お気に召しましたらぽちっとお願いいたします。
くつろぐブログランキング参加中。お気に召しましたらぽちっとお願いいたします。
にほんブログ村ランキング参加中。お気に召しましたらぽちっとお願いいたします。
スポンサーサイト

テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学

[2007/12/03 14:38] フィリパ・ピアス | トラックバック(0) | コメント(6) | @
| ホーム |

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

お世話になってます

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

RSSフィード

BlogPeople

フリーエリア

楽天市場のおすすめ商品

フリーエリア

おすすめお小遣いサイト


おすすめアンケートサイト

メールで送られてくるアンケートに答えてポイントGET! 貯まったポイントは換金できます。 マクロミルは事前アンケートがたくさん届くので、1~2ヶ月で500円貯まりました。

マクロミルへ登録

アフィリエイト

PageRanker