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ゆめのおはなし
ゆめのおはなし (BOOKS FOR CHILDREN)




クリス・ヴァン・オールズバーグの絵は、本によってタッチが全然違います。
私のいちばん好きな「魔法のホウキ」や「ジュマンジ」なんかはモノクロ映画のようですが、この「ゆめのおはなし」は絵柄がやたらと可愛いのです。
そして、可愛い絵柄に反して話の内容はけっこう辛口。
木の上にベッドがのっている素敵な表紙からは想像もできないお話でした。


ウォルターは、ドーナツの袋を歩きながらポイ捨てし、分別しなければならないゴミは「めんどくさい」といっしょくたに捨ててしまうような男の子です。
未来を舞台にしたテレビ番組が好きで、そのお話の子どものように自分専用の飛行機やロボットが欲しいと思っています。



そしたらある晩、ウォルターの眠るベッドがほんとうに未来へ飛びました。
ベッドは、屋根までゴミに埋もれた家々が並ぶ街の真ん中に。
そこはなんと、ウォルターの住む街でした。


「ただのゆめさ」と、もう一度眠って起きたら、次は高い木の上に。
その木は、ツマヨウジを作るために今にも伐られるところだったのです。


次に起きた時には、大きな煙突のてっぺんに。
もくもくと上がる煙のせいで、のどはイガイガ、目はチクチク。
そこは薬品工場でした。


「どんなくすりを、つくっているんですか?」
「とってもよくきく、くすりでね」とおじさんがおしえてくれた。
「のどのイガイガ、目のチクチクが、ぴたりとなおるんだ」



痛烈な皮肉ですね~。


その後もベッドはいろんな場所に飛ぶのですが、
エベレストの頂上にはネオンが輝く大きなホテルが建っているし、
海ではめったに魚が捕れなくなっていて、
グランドキャニオンはスモッグで霞み、
渡り鳥が羽を休める沼は消えてしまい…


とにかく、どこもかしこも、ウォルターが想像していたようなカッコいい未来とは、全然違っていたのでした。

翌朝、自分の部屋で目を覚ましたウォルターは、いてもたってもいられなくなり、パジャマのまま、昨日道に捨てたドーナツの袋を拾いに行き、いっしょくたに捨てたゴミをきちんと分別し直します。

それから数日後、再び未来へ飛んだウォルターが見たものは…。

ああ、いいなぁ。この結末…!


原題は「JUST A DREAM」(ただの夢さ)
でも、そうじゃないかもしれない。
「ただの夢」にしてしまいたいなら、せめて最低限のルールを守ることから始めないとね。



余談ですが、この絵本を読んでいる途中、何年か前の「ドラえもん」に出てきたひみつ道具を思い出しました。
視聴者からひみつ道具のアイディアを募り、最優秀賞に選ばれた作品を実際のアニメで使用するという企画がありまして。
その時選ばれたのは、小学生の女の子の作品で、名前は忘れてしまいましたが、形状はガムでした。

そのガムを口に入れられた人は、ゴミをポイ捨てしたり分別しなかったりのマナー違反をすると、正しい捨て方をするまでゴミがその人にくっついていくんです。
火のついたままのタバコをポイ捨てした人には、お尻にそのタバコがくっつくからたいへん。文字通りのお灸ですね~。
おしまいには、惑星規模でゴミを宇宙に不法投棄していた星がエライ目にあっていたような…。

いや~、痛快でした!
ほんとにこんな道具があればいいのに!と思いましたね。


…でも、子どもがこんなアイディアを出すってことは、周りにいかに「街はゴミ箱だ」と思っている大人が多いかってことで。(いや、地球がゴミ箱か?)
子どもを助手席に乗せた車の窓からゴミを投げ捨てたりする親や、子どもたちがゴミ拾いしてる傍で平気でタバコをポイ捨てしていく大人がいるというのが、情けないですよね。
子どもが傍にいなくてもポイ捨てはダメだけど。
でも、子どもの前でそれを恥ずかしげもなくやる親を見て育てば、その子がまたそういう大人になっても不思議はないと思います。


ウォルターの見たゴミに埋もれた未来が「ただの夢」であるように、どんなちいさなことでもいい、自分に出来ることを見つけて実行していかないと。


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[2009/08/06 15:28] クリス・ヴァン・オールズバーグ | トラックバック(0) | コメント(6) | @
急行「北極号」
急行「北極号」急行「北極号」
(2003/11/10)
クリス・ヴァン・オールズバーグ村上 春樹

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ぼくはすっかりおとなになってしまったけれど、鈴の音はまだ耳に届く。
心から信じていれば、その音はちゃんと聞こえるんだよ。






クリスマスの前夜、ベッドの中で、サンタのそりの鈴の音を待っている男の子がいました。
けれど、夜も更けてから聞こえてきたのは鈴の音ではなく…。



舞い落ちる雪に包まれて、家の前に停まった汽車は、急行「北極号」
これから北極点に向かうというその汽車に、もちろん、男の子は乗り込みます。



汽車の中はパジャマ姿の子どもたちでいっぱい。
みんなでクリスマス・キャロルを歌い、美味しいお菓子やココアをふるまわれ、眺める窓の向こうには見たこともない景色。



…北極号に乗ることができた子どもたち、ほんとに羨ましいですね!



暗い森を抜け、荒野を抜け、高い山を越えて、北極号は一路、北極点へ。



驚いたことに、北極点はとても大きな街で、クリスマスのおもちゃを作るたくさんの工場があり、そこでは大勢のこびとたちが働いています。



こびとたちが集まる街の真ん中で、サンタから「クリスマス・プレゼント第一号をもらう子ども」に選ばれた男の子が望んだものは…。




…とっても意外でした。
でも、こういうものを欲しがる子どもだから、きっと北極号に乗せてもらえたんだなぁ…。

この男の子は、おとなになってもまだサンタのそりの鈴の音を聞くことができる、数少ない幸運なひとなのです。




1986年度コルデコット賞受賞。
クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本です。


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[2008/12/24 15:43] クリス・ヴァン・オールズバーグ | トラックバック(0) | コメント(0) | @
魔法のホウキ



古い映画のような、セピア色の世界。
セピアの濃淡だけで、この立体感、このリアリティー!
クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本の中で、この「魔法のホウキ」がいちばん好きです。



飛ぶ力を失くして、魔女を乗せたまま墜落したホウキ。
落ちたところは、ミンナ・ショウという名の未亡人の野菜畑でした。
親切な未亡人に助けられた魔女は、怪我が治った途端、役に立たなくなったホウキを残して帰ってしまいます。



ミンナ・ショウは、もう魔力を失くした、ただの古いホウキだと思っていました。
ところがこのホウキ、ある朝、勝手に床を掃除し始めて、ミンナを死ぬほど驚かせます。
ほうっておくと一日中、家の中を掃き続けるものですから、ミンナはどうにも落ち着かなくなり、ホウキを押入れへ。
そうすると、ホウキは、一時間以上も中からドアを叩き続けるのでした。
後ろめたくなったミンナが外へ出してやれば、また部屋から部屋へと掃除を始め…。



これほどの働き者ならば、いっそ別の仕事を覚えさせようと思い立ち、いろんな仕事を教えてみれば、このホウキの物覚えの良いこと!
薪を割ったり、水を運んだり、ニワトリに餌をやったり、牧草地から牛を連れ戻したり。
ついにはピアノまで弾けるようになりました。(ちなみに、柄の部分で弾くので、和音は無理です。)



そんなわけで、ミンナ・ショウと働き者のホウキは、実に仲良く暮らしていたのです。
ところがある日、近所の子どもの執拗な嫌がらせに耐えかねたホウキが、子どもを殴ったことで大変な騒ぎに。
燃やされることになったホウキを救ったミンナの機転と、その方法が笑えます。




ホウキには表情がないのに、薪を割ったりピアノを弾いたりしている姿に、なぜか愛嬌が感じられるんですよ。


可愛いな~。うちにも来てくれないかな~。


と言ったら、娘に笑われました。

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[2008/02/15 12:18] クリス・ヴァン・オールズバーグ | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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