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星の時計のLiddell
星の時計のLiddell (3)星の時計のLiddell (3)
(1986/10)
内田 善美

商品詳細を見る


幽霊になった男の話を しようと思う
だが どこから語りだそう

中西部の都市の大学街
スポーツクラブの祝賀パーティ
陽気なジャズとビール

そして 
驚くほど少年ぽい横顔をしていた
ヒュー・ビックス・バイダーベック

あの出会いから語るべきか




こんな書き出しで、まるで古い美しい映画のように幕を開ける「星の時計のLiddell」
今まで私が読んだ中で、最も美しい漫画です。
精緻な絵と、登場人物たちの紡ぐ詩のような言葉の数々。
これほど美文、名文にあふれた作品をほかに知りません。


ヒューが夜毎にみる夢の中のヴィクトリアン・ハウス。
そこで出会う美しい少女。
彼女はヒューのことを「幽霊さん」と呼び、自分のほんとうの名前「リデル(Liddell)」に引っ掛けて「リドル(riddle=謎)」と名乗ります。


夢に囚われ、リデルを求めて、”現実”のあの家を探すために旅立つヒュー。
リデルのいるあの夢こそが、ヒューにとっての”現実”なのか。

どうしても、語り手であるヒューの友人ウラジーミルの立場で読んでしまうので、今にも夢と現実が容易く入れ替わってしまいそうなヒューが危うく思えてなりません。


金木犀の香りとエドガー・アラン・ポオの詩、そして荘子の「胡蝶の夢」を根底に、この物語はいったいどこまでの広がりを見せるのか。
絵にしても台詞にしても、このクォリティーを維持しつつ、この作品を完成させるために要したであろう作者の知識と教養と根気を思うと、眩暈がします。
まさに非の打ち所の無い傑作。


作者の内田善美さんは断筆されて久しく、残念ながら全ての単行本が絶版で、「Liddell」も例外ではありません。
作者ご自身が再版を望んでいらっしゃらないという話も聞きましたので、復刊も難しそうです。
今となっては古本で探すしかありませんが、もしどこかで見かけられましたら是非ご一読を。
漫画だけれど、内容は哲学的ですらあるので、どこかの図書館に置いてないかなぁ…。


1巻の表紙はビスクドールのように美しいリデルです。
2巻はヒュー、3巻はウラジーミル。
なぜか1巻の表紙画像だけがないのですが、Amazonへ飛べばカスタマーによる投稿画像が見られます。
この表紙だけでも一見の価値あり。ほんとうに美しいですよ。


星の時計のLiddell (1)星の時計のLiddell (1)
(1985/09)
内田 善美

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星の時計のLiddell (2)星の時計のLiddell (2)
(1985/10)
内田 善美

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[2009/02/13 18:16] 内田善美 | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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