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木村くんは男友だち
木村くんは男友だち (KCデラックス)木村くんは男友だち (KCデラックス)
(2011/04/13)
逢坂 みえこ

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子どもの頃、母親宛ての年賀状の差出人に 男の人が一人もいないのを 不思議に思ったミホ。

その理由を尋ねた時、どこか哀しげに笑った母を見て 「自分には大人になっても男友だちがいるといいな」と思う。


それから22年。

夫を愛し、男友だちも大切にしているミホ。
ミホをこよなく愛する夫・鉄男。
ミホの男友だち・木村。

三者三様の心模様が、それぞれの視点で描かれる。



ぱっと見て、「絵柄が変わった?!」と思ったけど、ミホ以外のキャラには違和感がない。

ミホは、逢坂さんの絵にしては珍しく、瞳の部分が真っ黒に塗り潰されていて、ほかのキャラからちょっと浮いて見える。



「なんでも 好きなもの 描いていいよ」と担当氏に言われて、「妄想でもいいんですか?」が暴走してこの作品になったそうな。

「わたくし 既婚ですし 年寄りですし 欲しいのは 恋人じゃなく いかす 男友だち なんですよねというのは、なるほど解らなくもないような。

うーん。でも、やっぱり 私の場合「既婚で 子持ちで ババアなので、今更 男友だちもめんどくさいわ」かなー。

まあ、木村くんのような 話し上手で聞き上手、ユーモアがあってセンスも良い男前が、ほんとに友だちだったら、きっと楽しいんだろうな。(夫が鉄ちゃんみたいに寛大で、人目さえ気にしなければ。)


木村くんは、ミステリ雑誌の敏腕編集者で、職業柄 話題も豊富。
一見チャラチャラして見えるけど、そんな外見とは裏腹な一面を隠し持っている。


対して、ミホの夫 鉄男は、出版社の営業担当。
他人にも自分自身にも誠実な、見た目に違わず中身も、ほんっとうに良い人。



前にも書いたけど、この作者は 心の機微を描くのがものすごく上手い。

登場人物の誰それが、自分や友人知人の誰かに似てるとか、そういうことはないのに、「わかる~!!!」という場面にしばしば遭遇する。

例えば、ミホが鉄男の一言に「ズギューン」の瞬間や、ミホに「大阪弁でしゃべってても気にならない?」と訊かれた後、鉄ちゃんが答えるまでのビミョーな間とか、「気のきいたツッコミ検索中」「まだ検索中」の鉄ちゃんの様子とか。


神崎先生の「どっか痛いの?」の台詞だけで相手の表情を想像させるとこなんか、上手いなーと思う。

小説なら「行間を読ませる」とでも言うべきところだけど、漫画の場合は「コマとコマの間を読ませる」?

全てを描かなくても、コマの外にあるものを ちゃんと読者に想像させてくれる。



このヒロイン、大嫌いって言う読者もいるだろうけど、意外なことに 私はそうでもなかった(笑)

もちろん、鉄ちゃんや木村くんのほうが断然共感できるんだけども。



気配り上手で人の機微に敏いミホが、そこだけ鈍感なのは不自然な気がするけど、作者はそんなの承知の上で描いたんだろうなぁと、あとがき読んで思った。



「人生って皮肉だ」

それをよーく知ってる読者は、この漫画に リアルに切り取られた人生のひとコマを見る。

ところがそれは、リアリティーがあるのにドロドロしてなくて、切ないのにあたたかい。

逢坂みえこさんの漫画は やっぱりいいなぁと思う。



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[2011/05/27 15:38] 逢坂みえこ | トラックバック(0) | コメント(0) | @
たまちゃんハウス5
たまちゃんハウス 5 (クイーンズコミックス)たまちゃんハウス 5 (クイーンズコミックス)
(2009/09/18)
逢坂 みえこ

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とある落語家一門の悲喜交々を、落語の演目と絡めて描いた「たまちゃんハウス」
この5巻で完結だそうです。
意外…。もっと続くかと思ってました。
というか、もっと読みたかったなぁ…。


桜花亭春福の一人娘 珠子を中心に、
弟子の早春、春々、白春
春福師匠とそのおかみさん
春福の良きライバル 松之家吉兆と、弟子でもある息子の小吉
吉兆宅で家事一切を取り仕切るねえやの妙子


登場人物ひとりひとりが個性的で良い味出してます。
逢坂みえこさんは、ひとの心の機微を描くのがすごく上手い。
ほわほわとした可愛い絵柄なのに、表情がリアルでハッとします。


どのキャラクターも好きで、彼らのその後をもっと見てみたいとは思うものの、珠子が「いちばん好きなものに本気を出そう」と決心したこの巻で終わるのも、キリがいいかなと思います。

「これが負け犬の鉄則やんねえ!?」

と、自分たちの臆病さを、ヤケクソになって笑い飛ばした珠子と春々は、共に何かが吹っ切れたみたいで。


主人公は珠子ですが、一話完結形式で、珠子以外のキャラが主役の話もたくさんあります。
この5巻では、早春と千秋の話がいちばん好きだなぁ。


春福師匠の弟子の中ではいちばんの優等生で、万事にソツがなくスマートな早春。
同居人は大学の落研の先輩で、今は消防士の千秋。
ちなみに千秋さんは、その辺の男よりよっぽど男前でカッコいい女性です。

この二人、同棲のきっかけが、もともと恋人同士だったのでもなんでもなく、双方極めて実用的な理由だったせいで、未だに「好き」の一言さえ言い合ったことがありません。

そんなの言わなくてもわかるだろうと思っていても、やっぱり言葉にしないと伝わらないことはあるもの。

落語の「替り目」という演目をここに持ってきたのがお見事。


ドラマを観てるみたいでした。

千秋の後を追いかける早春の姿にかぶせて、楽屋での春々と白春の会話は続きます。


「『替り目』の夫婦て
にらめっこみたいやよなあ

互いに 惚れおうてんのに
先に惚れた顔 見せたほうが 負けみたいな」


「はあはあ なるほどねえ

ほな 勝負は 決まってまんな」


「おお そらもう


男の負けやがな」



あははは。でも、負けは負けでも、このお話の早春は千秋に負けず劣らず男前でしたよ。

これ読んだ後は、落語を聴きに(観に?)行きたくなります。


「永遠の野原」に惚れて以来、逢坂みえこさんの漫画は単行本が出る度買ってますが、ほんとにハズレがありません。

短編集なら「ラムネ幻燈」が特におすすめ。
昭和30~40年代の古き佳き日本の空気にどっぷり浸れます。

ラムネ幻燈 (YOUNG YOUコミックス)ラムネ幻燈 (YOUNG YOUコミックス)
(1991/02)
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[2009/10/01 15:15] 逢坂みえこ | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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