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スジガネ入りのお姫サマになる方法
スジガネ入りのお姫サマになる方法スジガネ入りのお姫サマになる方法
(1996/02)
島村 洋子

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まずこの表紙にブッと吹き出し、その後「あ、なんか懐かしい」と思ったそこのアナタは多分私と同世代。いや、もっと上か。
子どもの頃に買ってもらったぬりえの女の子は、みんなこんな顔だった…ような気がする。


島村洋子さんが、古今東西のお伽噺や映画のヒロインたちをネタに 繰り広げる、笑える恋愛エッセイ。


「スジガネ入りのお姫サマ」という言葉から私が連想するのは、アンデルセン童話の「エンドウ豆の上に寝たお姫様」
それほどメジャーなお話ではないので、ご存知の方は少ないかもしれない。


むかしむかし、ある国に、「ほんとうのお姫様」を妃に迎えたいと強く望む王子がいた。
ところが、世界中を探しても、そんな娘は見つからない。
お姫様は大勢いたが、どうもみんな何かが違うのだ。

ある嵐の夜、王子の城にびしょぬれの娘が訪ねてきて、自分はほんとうのお姫様だと言う。
王子の母であるお妃は、それが本当かどうか確かめるために、ベッドの上に一粒のエンドウ豆を置き、その上に20枚の敷布団を重ね、更にその上に20枚の羽根布団を重ねた。

何も知らずにその上で寝たお姫様に、翌朝お妃が「寝心地はいかがでしたか?」と訊けば、「ひどいめにあいましたわ」と言うではないか。
何やら硬いものが背中に当たって一睡もできなかったらしい。

これこそほんとうのお姫様だということになり、王子は望みどおりの娘を妃に迎え、めでたしめでたし。



…私が男だったら、ゼッタイ嫌だ。そんなメンドクサイ女。

何度読んでも、おかしなお伽噺だと思う。
だいたい、なんでお姫様が、嵐の夜にたった一人で外をウロウロしているのか。
王様自ら門を開けるというのもおかしい。このお城には門衛や家臣や召使いはいないのか?
果たしてそんなささやかなお家を「お城」と呼んで良いものか。

何らかの寓意が隠されているのかもしれないが、残念ながら私には読み解けない。
読み解けない限りは額面通りに受け取るしかない。
やっぱりおかしな話だと思う。

このお話が、島村洋子さんにかかると更にけちょんけちょんである(笑)


ひとの家に泊まったあげく、「ひどいめにあいました」なんていう失礼な女は「お姫さまの中のお姫さま」をさがすというばかたれ男と一緒になってちょうどいいと思う。お似合いじゃん。


白雪姫にいたっては、留守番すらちゃんとできないバカ娘で(笑)、

王も鏡よりもまめに、「世界で一番、美しいのはおまえだよ」と妻に言い続ければ案外、丸くおさまる物語だったのかもしれないのにな。

…だそうだ。すごいなぁ。そんな穿った読み方をしたことなかったけど、言われてみればほんとにそうだ。


人魚姫の王子さまは、実は自分を助けてくれたのが人魚姫だということを、ちゃんと知っていたのではないか。
そして、彼女のことが好きだったのではないか。
けれど、かりにも彼は一国の王子。身元のわからない娘ではなく、隣国のお姫さまと結婚して国民を安心させなければならなかった。

…という考察には思わず「う~ん!」と唸ってしまう。

子どもの頃、私はアンデルセン童話の中では人魚姫がいちばん好きで、自分が助かるために王子を殺すことがどうしても出来ず、最後は海の泡になって消えてしまう人魚姫が哀れで愛しくて仕方なかった。
どうして嵐の夜に助けてくれたのが人魚姫だということに気付かないのかと、王子の鈍さが腹立たしくてたまらなかった。


…でも、そうか。そういう見方もあるのか。

お伽噺はたいてい「そしてふたりはいつまでも幸せに暮らしました」で終わるけれど、現実の結婚生活は、嫁姑問題や家のローンや子どもの教育費、果ては老後の生活費にまで頭を悩ませなければならず、とてもじゃないけどそんな一言では片付けられない。
大人になってからお伽噺を読み返すと、そこには書かれていない諸々の裏事情にまで思いが及ぶものなのね。


島村さんご自身の経験も交えた、小気味良い語り口のエッセイだった。
読み終えた後はちょっと元気になる。


それにしても…
1996年初版ということは、今からたかだか14年前だというのに、この本の中で例に挙げられた当時のアイドルは世代交代してしまっているし、「ハンサム」という言葉は既に死語だしで、慌しいことだなぁと思う。
そういうところは、若い子が読むとピンとこないかもしれないけれど、内容は面白い。

改題して発行された文庫版も今は絶版らしいが、どちらも古本が結構出回っている。

王子様、いただきっ! (角川文庫)王子様、いただきっ! (角川文庫)
(2000/07)
島村 洋子

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[2010/04/10 13:58] 島村洋子 | トラックバック(0) | コメント(3) | @
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