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蟹塚縁起
蟹塚縁起蟹塚縁起
(2003/02)
梨木 香歩木内 達朗

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ああ この土と、もっと親しんで生きたかった



何千もの兵を率いて戦った武将の、無念の死を遂げる間際のその思いが、今のとうきちになったのだと、旅の六部は言いました。
そしてまた、


……あなたがその恨みを手放さぬ限り……



という、気に懸かる言葉も。



梨木香歩さんの絵本です。
タイトルを見ても明らかなように、ちいさな子ども向けの絵本ではありません。
「六部(りくぶ)」というのは、各地の霊場を巡拝し、お経を納めて歩く行者のことです。


地元の農民の子として生まれたとうきちは、時々、生まれる前のことを思い出します。
家臣に対しての情愛が殊のほか深かった武将は、それ故に敵に対する憎しみも深く、生まれ変わって尚、その強い思いは消えずに残っていたのでした。
たとえそれが、今のとうきちには思い出せない感情であっても。



――七回生まれ変わっても、わしらは殿のご恩は忘れませんぞ。―



家臣にそう言わしめるほどに、慕われた武将でした。
家臣たちのその思いは、無数のちいさな沢蟹となり、とうきちを助けようと次々に命を落としてゆきます。


その姿が、前世で失った多くの家臣たちに重なりました。
彼らを思っての後先顧みぬ己の行動は、更に多くの犠牲を伴う愚かな行いであったのかもしれないと、とうきちが悟った時、ようやく前世の無念は健気な蟹たちと共に昇華されます。


木内達朗さんの絵は、ほとんどが黄色を基調としたもので、ランプの灯りに浮かび上がるような独特の仄暗さを持っています。
なので余計に、月夜に昇華される魂を描いた青い絵は印象的でした。


とうきちが、彼らとの別れ際に叫ぶ言葉には「ああ、ほんとによかった」と、心から思えます。


私がボロ泣きしながら読んでいるのを見た小三の娘にせがまれ、久々に読み聞かせをしましたら、彼女もまた、本を閉じた後ずいぶん長い間泣いていました。
幼稚園の頃などは、私が読み聞かせの途中で泣き出したりすると「どうして泣いてるの?」と、きょとんとしながら涙を拭いてくれたのに。
子どもって、身体だけでなく中身もすごい勢いで成長していて、時々どう対処してよいものか戸惑います。


ただ、「かに…かにが…」と言いながらしゃくりあげているのは、なんだか笑えましたけど(笑)

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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

[2007/12/25 13:35] 梨木香歩 | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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