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窓ぎわのトットちゃん
窓ぎわのトットちゃん (講談社 青い鳥文庫)窓ぎわのトットちゃん (講談社 青い鳥文庫)
(1991/06/15)
黒柳 徹子

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これは、第二次世界大戦が終わる、ちょっと前まで、実際に東京にあった小学校と、そこに、ほんとうに通っていた女の子のことを書いたお話です。

…という前書きを読んでいても、読み進むうちに「あの時代に、ほんとうにこんな学校が?!」と 驚くことばかり。


私が子どもの頃、ベストセラーになった本で、最初は図書室で借りて読み、文庫本が出た時には自分で買いました。
最近になってふと思い出し、無性に読み返したくなったものの、本は実家の押入れの中。

娘にも読ませたかったので、今度は普通の文庫本ではなく、小学生にも読みやすい新書サイズの青い鳥文庫版を買いました。
この本がロングセラーで、ほんとによかったと思います。


「トットちゃん」というのは黒柳徹子さんのこと。
「テツコちゃん」が、幼い黒柳さんには「トットちゃん」に聞こえて、自分の名前は「トットちゃん」だと思い込んでいたのだそうです。



校舎は、払い下げられた電車の車両。
席は決まっていなくて、毎日、登校した順に好きな席に座る。
先生が一時間目にその日一日の課題を黒板に書いたら、みんなそれぞれ好きな科目から始めて良い。
クラス全員ががんばって午前中に全部終わらせたら、午後はみんなで散歩。


小学一年生で前の学校を退学(!)になったトットちゃんが転入した「トモエ学園」は、こんな学校でした。


私は、「もう一度子どもに戻ってやり直してみたいと思う?」と訊かれたら、「めんどくさいから嫌」と即答するような人間ですが、もしもトモエ学園に通えるなら、そうして小林先生に教えていただけるなら、もう一度子どもに戻りたいと、心から思います。



トットちゃんが退学になった経緯を読むとついつい笑ってしまいますが、大人の立場から見れば担任の先生がどんなに困り果てたかも理解できてしまって、なんとも複雑…。

トットちゃんは、決して悪い子ではないのです。
むしろ良いところがたくさんあるのに、あまりに旺盛な好奇心と型破りな発想が災いしたというか。
どうも、リンドグレーンの「長靴下のピッピ」を髣髴とさせるんですよねぇ(笑)


この時の、トットちゃんのお母さんの対応が見事だなぁと思いました。

担任の先生のお話を聞いて、「これでは他の生徒さんにご迷惑すぎる」と認めた上で我が子の人格を否定することはなく、「個性を認めてくれて尚且つ協調性を教えてくれる学校」を探そうと考えるのです。
それも、幼い子どもに劣等感を植えつけてしまわないようにと、退学のことはトットちゃんに内緒のままで。

黒柳さんは、二十歳を過ぎるまで、自分が退学になったことを知らなかったそうですよ。


そうして、お母さんが探してきた学校が、トモエ学園。


トットちゃんが初めてトモエ学園の門をくぐった日、「さあ、なんでも、先生に話してごらん。」と、トットちゃんの話を4時間も聞いてくれたという小林宗作先生は、私の理想の先生です。



上にいくつか挙げたような、小林先生のユニークな教育方針、特に「みんなそれぞれ好きな科目から始める」というのは、果たしてこれで大丈夫なのか?と心配になりますが、こうすることによって、「授業をただ座ってボーっと聞くだけ」という子は一人もいなくなるということです。

みんな真剣に問題に取り組むし、自分でよくよく考えて、それでも解らなければ解るまで先生に教えていただくからだとか。

午後の散歩にしても、子どもたちは知らなかったけれど、理科や歴史や生物の勉強になっていたのでした。



子どもの頃に読んで、ずーっと覚えていたのは、「海のものと山のもの」のお弁当のこと。
校長先生(小林先生)が生徒全員のお弁当を順々に見て行き、どちらかが足りないお弁当を見つけると、二つの鍋を手に持った先生の奥様が一品足してくださるという、実にアットホームなお弁当の時間が羨ましくて羨ましくて!



こういったトモエ学園のような教育は、全校生徒が50人足らずという小規模だからこそ出来たことで、全ての学校がこのやりかたで上手くいくとは思っていませんが、それにしても、こんな学校だったら「学校に行きたくない」なんて子どもは一人もいないでしょうね。


戦争の足音が聞こえ始めた時代に、小林先生のような教育者がいたということが驚きです。



アメリカで生まれ育ったせいで、日本語があまり上手に話せない転校生 宮崎君のお話「英語の子」という章の最後のくだりは、「トモエ学園」の校風を象徴しているようにも思えました。



「アメリカ人は、鬼!」
と、政府は発表した。
このとき、トモエのみんなは、声をそろえて、叫んでいた。
「美しいは、ビューティフル!」

トモエの上を通りすぎる風は暖かく、子どもたちは、美しかった。




昭和二十年の東京大空襲の時、炎に包まれた校舎を見ながら、小林先生が息子さんに向かって言った

「今度は、どんな学校、創ろうか?」

という言葉が、子どもの頃からずっと忘れられませんでした。

トットちゃんに言い続けてくださった

「君は、ほんとうは いい子なんだよ」

という魔法の言葉とともに。


黒柳さんが、当時のことをこんなにもよく覚えていらしたこと、そしてそれを本という形にしてくださったことを、感謝せずにいられません。

挿絵に使われた いわさきちひろさんの絵は、かわいらしくて優しくて、まるでこの本のために描かれたのかと思うほどイメージによく合っています。


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テーマ:児童書 - ジャンル:本・雑誌

[2010/01/27 12:26] 黒柳徹子 | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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