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没後150年 歌川国芳展
大阪市立美術館

大阪市立美術館で開催中の 歌川国芳展に行ってきました!


没後150年 歌川国芳展



仲良くしていただいてるブロとものさくらさんが、去年 府中市美術館で開催された国芳展のことを書いていらして、その記事がとっても面白かったので、機会があれば見たいと ずーっと思っていたのです。

なのに情報に疎くて、現在 大阪で開催中というのも さくらさんのブログで初めて知ったという…(^^;

さくらさん、どうもありがとうございましたm(__)m


さくらさんの記事はこちらから→没後150年 歌川国芳展



歌川国芳は幕末の浮世絵師で、同時代に活躍した葛飾北斎や歌川広重に比べると知名度が低く、再評価されたのは二十世紀後半になってからだとか。

そういえば、北斎や広重、写楽の名前は教科書で見た覚えがあるのに、国芳にはまるで覚えがありません。



「水滸伝」のシリーズで人気を博し、その後は役者絵や美人画を多く描いていたのが、水野忠邦の天保の改革で質素倹約のお触れが出てから 状況は一変。

役者絵や美人画が刷れなくなり、絵師や 錦絵の版元にとっては大打撃の厳しい時代となりますが、皮肉にも ここからが国芳の本領発揮というか。

ユーモアのセンス炸裂の戯画を次々と発表します。

「判じ絵」と呼ばれる諷刺画や、魚の顔を役者の似顔にしてみたり、「壁のむだ書」と称して 壁の落書きを写し取ったという体裁で役者の似顔絵を描いたり。


何度も奉行所に呼び出されては、罰金を取られたり 始末書を書かされたりするも、国芳の筆は止まるところを知らず、あらゆる方便を駆使しては法の網をかいくぐり、江戸っ子の喝采を浴びたそうです。



5月1日、午後2時過ぎに美術館に着いて、閉館間際まで おおよそ3時間近く、じーっくり見てまいりました。

誤算だったのは予想以上に人が多かったのと、ついついついつい一枚一枚に見入ってしまったせいで、全部見て回るのに思った以上に時間がかかり、グッズを見る時間がなかったこと(泣)。

大急ぎで図録だけ買って、後ろ髪ひかれつつ美術館を後にしたのでした…

図録とチケット


おっそろしく細かい着物の柄や、細かい上に端整な添え書き(?)の字に見惚れ、「相馬の古内裏」の大きな骸骨に見惚れ、「荷宝蔵壁のむだ書」には 笑った後で感心してしまう。

「相馬の古内裏」…平将門の娘 滝夜叉姫が妖を呼び出したシーン。山東京伝の読本ではふつうの人間サイズの骸骨がわらわら出てくるところを、国芳は大きな骸骨一体で描き、よりインパクトのある絵にしたそう。
…いいわぁ。おどろおどろしいのに美しくて。


「里すゞめねぐらの仮宿」とか「龍宮玉取姫之図」とか、気に入った絵を挙げるとキリがないくらい、堪能しましたー。



明日からは後期の展示に変わるので、また行くぞー!

今度はゼッタイ午前中に行って、グッズも漁ってきます。


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[2011/05/09 17:16] 徒然 | トラックバック(0) | コメント(4) | @
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