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竜のかわいい七つの子
九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)
(2012/10/15)
九井諒子

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作者の2冊目の作品集。

バラエティーに富んだ七話の短編で構成されている。

「竜の小塔」「人魚禁猟区」「わたしのかみさま」「狼は嘘をつかない」「金なし白祿」「子がかわいいと竜は鳴く」「犬谷家の人々」

これほど多彩なお話を一人で描いてしまうなんて!と驚きのラインナップである。

しかもどれも非常に質が高い。


リアルとファンタジーの匙加減が上手いからだろうけど、この本を読んだ後は いつもの散歩コースの海岸で人魚がひなたぼっこしているのを見てもフツーにスルーしてしまいそうな気がする。

それくらい、人魚や狼男といったファンタジー世界の住人たちが現実に融合しているものだから、ファンタジーを読んでいるような気がしないのだ。

例えば、第四話「狼は嘘をつかない」は、冒頭に育児エッセイ漫画を置くという手法を取っていて、うっかりWWSという病気が実在するかのような錯覚を覚える。

どの作品も何度も読み返してしまうほど面白いが、私は 第五話「金なし白祿」が特に気に入っている。



高川白祿は高名な絵師で、その筆の運びの巧みさは 描かれた生き物が紙を飛び出して出てきてしまうほど。

だから必ず片側の瞳だけは描かないのだという。

さて、この白祿、弟子に金を騙し取られ、残った金は妻に持ち逃げされ、その後は生活のためにほとんどの画材を売り払ってしまった。

手元に残ったものはといえば、墨に硯に筆が一本、そして誰が描いたものとも知れぬ己の絵の贋作。

その贋作の馬と男に目を描き入れ、実体化させた白祿は、自分の手伝いをさせるべく男に事情を話す。

すなわち、今まで自分が描いた 珍しい あるいは架空の生き物を実体化させて売り捌こうと。

そのために自分の絵を買った者たちを訪ね、片目を描き入れようとするのだが…




白祿に寄り添い、まるくなって眠る虎や獅子のかわいらしいこと!

日本画の虎と獅子なので、決して可愛い絵柄ではないのに、なぜか可愛く見えてしまう。

絵から出てきた男は単純な筆の線で描かれているにもかかわらず、表情豊かで愛嬌があり、白祿のために必死な様子が微笑ましい。

随所でふふっと笑わせてくれて、最後はほろりとさせられる。



かと思えば、第七話「犬谷家の人々」は、ひたすらバカバカしく終始笑いを誘われる ゆる~いコメディー。



犬谷家は超能力者の一族で、この度めでたく双子の姉妹ゆりかとありさが能力を開花させた。

そのお祝いにと叔父と叔母が犬谷家を訪れた日、どういう経緯か父が大学生探偵を連れて帰ってくる。

父はテレパシー、母はテレキネシス、祖父は空中浮遊、叔父はインビジブル、叔母はパイロキネシス、双子の姉ゆりかは次元を歪めるというド派手な能力を発揮する中、なぜか妹ありさの能力は「着ている服をパジャマに変える」という、おそろしくマイナーな上ピンポイント(パジャマって…)。

「こんな能力ならないほうがマシだった」とへこむ ありさだったが…




ありさの能力と、大学生探偵の名前が 銅田一耕助ってところで、おおよその雰囲気は想像できるかと(笑)



ほんとうに、買ってよかったと思えるお得な一冊だった。

次の新刊は来春発売とのこと、今から楽しみでたまらない。


前作はこちら↓
竜の学校は山の上 九井諒子作品集竜の学校は山の上 九井諒子作品集
(2011/03/30)
九井 諒子

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[2012/10/24 16:56] 九井諒子 | トラックバック(0) | コメント(4) | @
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