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ごんぎつね
ごんぎつね (日本の童話名作選)ごんぎつね (日本の童話名作選)
(1986/09)
新美 南吉

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私のトラウマ



娘の国語の教科書を見てみると、むかし私が小学校で習ったのと同じお話がちらほらあって、ちょっとびっくりします。
2年生の時の「かさこじぞう」とか、4年生の今は「ごんぎつね」、次は「一つの花」



その「ごんぎつね」、宿題の本読みをそばで聞いていたら、はじめて読んだ時のショックが蘇ってきました。
「こんな終わり方ってあり?!」と、子ども心にもその理不尽さに憤慨したのでした。
思えば、その頃読んでいた子ども向けの本は、たいてい「良いことをすれば報われる」「悪いことをしても心から悔いて償えばいつかは許される」というようなものばかりで、「ごんぎつね」のような悲しい結末には免疫がなかったんですね。
いえ、その前に、世界名作劇場の「フランダースの犬」でショックを受けていたはずなんですが、ある意味「ごんぎつね」のほうが衝撃的だったというか。



本読みを終えた娘が言うには、「先生がみんなに感想を書かせたんだけどね、みんな『ごんがかわいそう。ぜんぶ兵十が悪い。』っていうのばっかりなんだよ。兵十だってかわいそうだよねえ?」
…はじめて「ごんぎつね」を読んだ子どもは、結末のショックが大きすぎて、ただただ「ごんがかわいそう→兵十のせいだ」って思うんだろうなぁ。私もそうだったから。


それでも「兵十だってかわいそうだ」という娘に、
「そうだね。お母さんが死ぬ前にうなぎを食べさせてあげられなかったもんね。」と言えば、
「違うよ。ごんを殺したから、かわいそうなんだよ。」


…あー、そうか。そうだね。
兵十はきっと、死ぬまで「かわいそうなことをした。なんであの時もっとよく考えなかったんだろう?」って、ずっとずっと後悔し続けるよね。


「ごんぎつね」は、子どもたちにいろんなことを考えさせてくれるなぁ…。だからこんなに長い間、(一部の子どもにはトラウマを残しつつ)教科書の中で息の長いお話なんだ。納得。


ところで、今時の小学校の教科書って、昔のよりサイズが大きくて薄くて、絵本みたいですね。
「ごんぎつね」の挿絵は、黒井健さんですよ。これって、絵本の挿絵そのままなんでしょうか?


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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

[2009/02/20 14:56] 新美南吉 | トラックバック(1) | コメント(0) | @
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書評:『ごんぎつね』(新美南吉)
――根元的な「救いのなさ」を描ききる―― ■子供相手に手加減無し 「国語の教科書」で出会った作品で、 いつまでたっても気になり続ける作品は ないだろうか。 僕の場合は、 高校時代の中島敦『山月記』と、 小学校時代の新美南吉『ごんぎつね』とが それに当...
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