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Under the Rose(アンダーザローズ)6 ― 春の賛歌
Under the Rose 6―春の賛歌 (バーズコミックスデラックス)Under the Rose 6―春の賛歌 (バーズコミックスデラックス)
(2009/05/23)
船戸 明里

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船戸明里さんの「アンダーザローズ」最新刊です。
「蟲師」もそうでしたが、この漫画も、単行本が出るのは1年に1冊というペース。
続きが待ち遠し過ぎる…。


under the rose(薔薇の下で)が「秘密に」という意味だと知ったのは、昔読んだ漫画がきっかけでしたが、この作品もまた、タイトル通り。
あれっ?と思うような意味ありげなエピソードがあちこちに散らばっているので、はやく真相が知りたくてうずうずします。


19世紀後期の英国、ロウランド伯爵家の物語。
医師でもあるアーサー・ロウランド伯爵には、正妻アンナとの間に4人、侯爵令嬢 故グレース・キングとの間に2人、医師としての弟子マーガレット・スタンリーとの間に2人の子どもがいます。
嫡子4人に庶子4人、それが全て男子という驚くべき男系家族。


ちなみに、ロウランド伯爵というひとは、上記のような設定から想像する男性像とは著しくかけ離れています。
情に厚くて、涙もろく、嫡子庶子関係なく子どもたちを分け隔てなく愛する良き父親であり、時には少年のような一面を見せる、そんなひとです。
そして、そんな子どもたちの中の一人が自分の子どもではないと知っても、態度を変えることはありません。

この第6巻で、マーガレットが、愛人と私生児の自分達親子が差別を受けることなく暮らせた要因として
「私達は貴方の人徳に守られてきたの」
と言いますが、まさにそういう人徳を具えたひとです。

そんな彼に愛人がいるというのがそもそも不自然なのですが、そのあたりの事情は読み進むうちに徐々に明らかになってきます。



第1巻と2巻にまたがる「冬の物語」は、母方の実家であるキング侯爵家から父方のロウランド伯爵家に引き取られることになった、グレースの息子ライナスとロレンスの物語。
母グレースの自殺の真相を探ろうとするライナスの視点で描かれています。



第2巻からこの6巻まで続いている「春の賛歌」は、ロウランド家の家庭教師レイチェル・ブレナンの視点で。
ミス・ブレナンは、容姿の美しさがちっともプラスに働かず、寧ろそれが仇になっている感あり。
知識と教養は申し分なく、教師としての使命感に燃え、子どもたちへの慈愛は溢れんばかりの良い先生なのですが…。



ガヴァネスと呼ばれる家庭教師の女性たちの社会的地位がこれほどまでに低いとは、この作品を読むまで知りませんでした。
教師というより、子守?
繕いものや、子どもたちの服の仕立てまでするんですよ。

ただしロウランド家では、伯爵の方針で「家庭教師は貴婦人として扱う」ことになっているので、ミス・ブレナンの待遇は一般的なガヴァネスより遥かに上です。
その分、ロウランドの家庭教師は高度で広範囲な知識を要求されるわけですが。



「春の賛歌」という優しげなタイトルにそぐわない、ひたすらミス・ブレナンの受難物語かと思ってましたが、5巻あたりからちょっと違う兆しが見えてきました。



…それにしても、この漫画、昔の英国文学が原作なんじゃないかと思うくらい、リアリティーがあります。
伯爵の子どもたちがみんな個性的で、それぞれに魅力的。
絵が綺麗で、ストーリーも凝っていて、読み応えがあります。
重い内容ですが、子どもたちの可愛さにほっと和んだり、巻末のおまけ漫画に爆笑したりも(^^)


6巻を読み終えたら、また1巻から読み返したくなってきました。



以下、6巻読了後のひとりごとです。
↓読んだ人にしかわからない、ネタバレありのつぶやきなので、たたみます。
ウィリアムのあんな顔、初めて見た…!
うろたえて真っ赤になって逃げ出すなんて、彼があんな、年相応の男の子の顔を見せたのって初めてじゃないですか?
残念ながら、ミス・ブレナンはそんなこと知らないままですが。

ここへきて、ウィリアムの本当に守りたかったものが解って、ちょっとすっきり。
これまでの数々の意味深な行動は、母親への独占欲からきているのだとばかり思っていたのに、違ったんですね。


ミス・ブレナンにも思い及ばなかったように、伯爵があまりにもアンナを気遣い、大事にするものだから、誰もが考えもしなかったこと。
でも、言われてみれば、いくら伯爵でも20年も拒絶され続ければ愛せなくなって当然でした。


「冬の物語」でのアンナの、ライナスやロレンスへの態度は好ましかったし、ラスト近く、息子たちに囲まれて座る彼女は神々しくさえ見えて、好きだったんだけどなぁ…。
今回の「マーガレット・スタンリーを解雇してください」は、いただけませんでした。「解雇」ですから。

伯爵の心の在り処が明らかになった今、ロウランドの人々はどう変わっていくのか。


…続きはまた来年ですね。
まだまだたくさんの秘密が隠されているであろうロウランド伯爵家。
私が生きている間にちゃんと完結してくれるのでしょうか?(泣)


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テーマ:漫画 - ジャンル:本・雑誌

[2009/06/04 16:16] 船戸明里 | トラックバック(0) | コメント(8) | @
<<ふゆのはなし | ホーム | りかさん>>
コメント
--こんにちは~--
コメントありがとうございます。嬉しかったです~~
さくらさんの所でお名前はお見かけしておりましたので、知らない仲でもないかと思い、ピョンっと遊びに来てしまいました(笑)

このお話。面白そうですの~~~
蟲師は年一回をチマチマ待ち10巻でオイオイ状態で終わりましたが…コチラは続きそうな感じがします…買おうかな(笑)

このレビューを読んでいてウンベルト・エーコの薔薇の名前という小説を思い出してしまいました。
まぁ、時代背景がチンプンカンプンな日本人には不向きな小説ですが…雰囲気が似ている気がします(笑)

こちらこそ、よろしくお願いしますね~~
私も遊びに来ます。また色々な面白い本を紹介してくれそうなサイトに出会え、幸せです~
[2009/06/05 13:41] URL | 満天 #- [ 編集 ]
--満天さんへ--
こちらこそ、おいでいただけて嬉しいです(*^^*)
コメントレスもありがとうございます!
よくわかってなくてすみませんでしたっm(__)m
しかもこちらにまでコメントいただいて!

「蟲師」は、まだまだ読みたかったですよね~。
「旅はまだまだ続く...」みたいな終わり方で、え~っ!となりました(^^;

「薔薇の名前」って、映画になったんでしたっけ?
残念ながら未読ですが、タイトルからして耽美ですよね(^^)

「アンダーザローズ」は、あちこちに伏線らしきものが見られるので、作品としてのクォリティを落とさずにあれを全部回収しようと思ったら、ちょっとやそっとでは終わらないと思います。

「冬の物語」だけは文庫になってましたから、まず試しにそちらをお読みになってはいかがでしょう?
結末にはほろっとさせられます。

満天さんのお好みに合えば嬉しいな~(*^^*)
ではでは、今後ともどうぞよろしくお願いします!
[2009/06/05 23:10] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
--やっとコメント出来た!--
こんばんわ~e-69
こちらにコメントするの初めてなので、ちゃんと反映するのか、ちょっとドキドキです。

船戸さんの作品は「星の砂漠 タルシャス・ナイト」が好きなので、この作品も3巻まで読んでみたのですが、内容は殆ど憶えてないにも拘わらず、後味の悪さだけは忘れられませんでした。
登場人物たちの心や関係の歪さとかに、読んでて気分が悪くなりそうでした。
ロウランド伯爵も、愛情深い反面、何かが歪んでいる人物に感じました。
そして、この人の歪さに、一番後味悪い気分にさせられました。
けど、それも何か事情があるようですね。


”春の賛歌”は、随分前ですが3巻だけ読んでました。
一冊で止めたのは、やっぱり後味の悪さを感じたからです。
ラストのアノ場面が…。
女性に対するああいうシーンは、物語の中でも嫌悪感を感じてしまいます。
けど、ウィリアムにも本当の事情があるんですね…。
うーん…気になる…i-238

ということで、今日地元の古本屋で4、5巻を立読みして来ましたe-2
…うぁ~v-363続きがムチャクチャ気になるぅ~v-356

なにより私はウィリアム×レイチェルがツボでしたv-347(年の差萌え~)
ちょっ…、ウィリアムってば、レイチェルに欲情してるんっv-363v-362
ウヒョ~e-420
...と、立読みしながらニヤけそうになってるバカがいました…。(実際、ニヤけてたかも)

6巻、浅葱さんの感想を拝見して、ムチャクチャ続きが読みたくなりました~i-233
近々、買いに走りますi-246

読んだのは2冊だけなのに、濃ゆい内容なので一冊読むのに結構時間が掛かり、レイチェルとウィリアムを中心にパラ読みしたので、人物や関係が読み込めてませんが、購入後にジックリ楽しみたいと思います。

またしても長々と失礼しました。
[2009/06/08 00:49] URL | レンピカ #ihMNMLjo [ 編集 ]
--レンピカさんへ--
こんにちは。いらっしゃいませ♪
コメントありがとうございます!

>女性に対するああいうシーンは、

ええ、そうですね。私も嫌です。
でも、作者の伝えたいことはもっとほかにあると思うので、最後までちゃんと読みたいんですよ~(^^;

ロウランドって、家(もしくは家系)そのものが謎だらけな気がしませんか?

森番の老人がレイチェルに言ったこととか、ウィリアムにしか弾けない1本弦の多いヴァイオリンとか、その他諸々。

レイチェルも、前の勤め先での出来事以外にも何か秘密がありそうですよね。
彼女のような女性には是非とも幸せになってもらいたいなぁ。

ほんとに続きが気になります!

あと、「冬の物語」の最後は、ライナスとロレンスのおじいちゃんに「やられた!」と思いました。
反則ですよ、あれ。泣けてくるじゃないですか。
愛情表現の下手な人だったんですね。


[2009/06/08 15:51] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
--面白そうですね--
こんにちは。
これ、表紙が雰囲気あって気になってたんですけど、面白そうですね。
今日探してみます☆
桜の木の下…と一緒なのかなぁと思ってたけど、
「秘密に」なんですね。
それはそれでミステリアスですね。

「家守綺譚」もちょっと探してみますね。
オススメありがとうございます☆
[2009/06/12 12:28] URL | さくら #- [ 編集 ]
--さくらさんへ--
さくらさん、こんにちは~♪

「桜の木の下には死体が埋まっている」らしいので、似たようなものかも(笑)

薔薇も桜も、何やら妖しげな美しさがあるので、それが人の想像力を掻き立てるんじゃないでしょうか。

「家守綺譚」さくらさんも気に入ってくれるといいなぁ…。
でも、こればっかりはね~。
人と同じで、本(作家)にも相性がありますから(^^;

さくらさんの趣味に合わなかったらごめんなさいv-356
[2009/06/12 15:48] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
--こんばんは。お邪魔します。--
こんばんは。
ふらっと立ち寄ったらアンダーザローズについて書いてあったので、ついコメントしたくなりました^^;


確かにウィリアムのあんな顔見れるとは・・・ёдё;
今後の展開が非常に気になります。。
一年後なんですね・・・
待てなさ過ぎる・・・

[2009/10/13 22:24] URL | ゆき #- [ 編集 ]
--ゆきさんへ--
こんにちは。はじめまして♪
コメントありがとうございます!

ほんとにね~
待ち遠しくてたまりませんよね(^^;

「アンダーザローズ」に先立って発表されたという「ハニーローズ」、今はWEBコミックしか出ていませんが、「アンダーザローズ」完結後に加筆修正してコミックスに収録されるとか。

いつ完結するかわからないので、もうWEBコミックで買ってしまおうかどうしようか迷っています。

十数年後のロウランド伯爵家。
大人になったウィリアムやライナス、早く見たいですね~^^
[2009/10/14 13:05] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
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