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ムッドレのくびかざり
ムッドレのくびかざりムッドレのくびかざり
(2003/05)
イルメリン・サンドマン=リリウス

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スウェーデン語の原題は、英語で言うと「ユニコーン(一角獣)」

1967年に学研から出版された児童書で、長らく絶版だったのが、フェリシモの復刊企画により2003年にようやく復刊が実現しました。
(訳が新しくなっているので、厳密には「復刊」とは言わないかもしれませんが。)

1960~70年代当時、この本を買ってもらった女の子はどんなに嬉しかっただろうと思います。
一角獣とちいさな女の子が向かい合う、この表紙の絵を見ただけでわくわくしたに違いありません。

「ムッドレ」という日本人には耳慣れないユニークな名前は、主人公の女の子で、作者リリウスの愛娘の名前でもあります。
お母さんが作家で、自分を主人公にしたこんな素敵なお話を書いてくれるなんて、なんて羨ましい!


お母さんから赤いサンゴの首飾りをもらったムッドレは、三日目に早くも失くしてしまいます。
松の木の枝に引っ掛かり、糸が切れてバラバラになって地面に落ちたはずのサンゴは、どういうわけかひとつも見つかりません。

不思議なことに、サンゴは、てのひらほどの一角獣の角になってしまったようなのです。

ちなみに、この一角獣、福田貴さんの旧訳では「つの馬」となっていました。
この本の中では「一本の赤いサンゴのような角をもつ白い馬」という扱いだったので、敢えて「つの馬」と訳したと、あとがきにあります。

木村由利子さんの新訳では「イッカクジュウ」
個人的には、カタカナで「イッカクジュウ」と表記するよりも、漢字の「一角獣」にルビをふってほしかったなぁ…。


ガマガエルのおばあさんから一角獣の行き先を聞いたムッドレは、夜中に家を抜け出して、仲良しのお人形アステル・ピッピと共に、イグサで作ったいかだに乗って川を下ります。
川のぬしのおじいさんに助けられたり、野菜泥棒と間違えられて恐いおばあさんに捕まったり、それをまた姿の見えない小さい人に逃がしてもらったり、いろんな冒険を経て、海魔女の住む海岸へ。
はたしてムッドレは、サンゴの首飾りを取り戻せるのでしょうか?



…この本、子どもの頃に読みたかったと切実に思います。
小学五年生の うちの娘でも、もう遅すぎたかもしれない。
私がおとなだからつまらなく思えるとか、そういうことではなく、今だってじゅうぶん魅力的で、もしもジブリが映画化してくれたらどんなに綺麗なアニメになるだろうと思うんですよ。
でも、まだ他の本をあまり読まないうちに、例えば、絵本から読み物への移行期くらいに出会っていたら。
すっかり感受性の鈍くなった今ではなく、もっと頭も心もまっさらな状態でこの本を読んだら、違う何かを受け取れたかもしれないと、そんな気がしてなりません。

以下、ネタバレありなので、これから読もうとお考えの方はご注意を。




あたし、大人になったらここでくらしたい……
ムッドレが、いつかこの先大人になる日のことを考えたのは、生まれてはじめてのことでした。
何だかふしぎで、めまいがするようでした。


ムッドレが海魔女の住む海岸を見た時の、この描写が好きです。
荒涼とした海岸のどこに彼女は惹かれたのか。
子どもだからこそ見える、何かキラキラしたものが、そこにはあったのでしょうか。


海魔女は、言葉遣いはぶっきらぼうだけれど、親切で働き者のおばあさんでした。
オサビシトロルは、一見ハリネズミのようで、でも実はふわふわの毛に大きな目の可愛い生き物でした。

そして、ムッドレがいちばん最初に見た時は てのひらほどの大きさしかなかった一角獣は、群れの中でもいちばん大きい一角獣になっていました。

一角獣の角は時々取れることがあるそうで、そうなると魔力が弱まって、身体もあんなに小さくなるのかもしれませんね。
新しい角が生え始めるまで、ムッドレの首飾りのサンゴを借りて角に変えたのかも…。

朝の光が一角獣の角に射した瞬間、角が百ものサンゴのかけらになって飛び散るシーンが、鮮やかでとても美しい。


ひみつのお庭、
アステル・ピッピの吹くシャボン玉、
岸辺で食べるとろりとしたオムレツ、
川底で光る磨り減った銀貨、
一角獣の毛で糸紡ぎをする魔女…



聞くだけでもワクワクするキーワードの数々。
懐かしい美しいものが、ぎゅーっと詰まったような物語でした。

私のお気に入りは海魔女とオサビシトロルですが、最初と最後にちょっとだけ登場する、なんとも暢気なムッドレのお母さんも素敵。


せっかく出た新訳版も、また絶版か重版未定のようですが、こちらは古本がお手頃価格でけっこう出回ってます。


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テーマ:児童書 - ジャンル:本・雑誌

[2009/10/16 15:29] イルメリン・サンドマン・リリウス | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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