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木いちごの王さま
あまりにも暑いので、寒い国のお話を…。


北欧の国フィンランドは、子どもの頃の私にはまるで"おとぎの国"でした。
一日中太陽が沈まないという白夜のことを聞いた時、小さかった私はずいぶんいろいろと想像をめぐらせたものです。


「白夜のナイチンゲール」という漫画に、登場人物の一人が白夜を知らないヒロインに語るシーンがあって、それを読んで初めて白夜のイメージがすとんと胸に落ちてきたのでした。


昼間の明るさではなく
もっとほんのりとした…
湖の底に月を見るような…



「木いちごの王さま」は、そんな白夜の国、フィンランドの作家トペリウスの童話集です。


木いちごの中にいた小さな虫を助けたテレサとアンナの姉妹は、森の奥で迷子になってしまいます。
木いちごを摘みに森にやってきて、いつの間にか森の奥深くに入り込みすぎていたのでした。
日も暮れて真っ暗な森の中、怖くて心細くて、おまけにおなかも空いてきて、とうとう二人は泣き出してしまいます。


「ああ、バターパンとおにくがすこしあったら!」


アンナがそう言ったとたん、二人の膝の上にはとりのフライがのったバターつきパンが!


「これでミルクがあったらね!」


テレサがそう言ったとたん、二人の手にはミルクの入った大きなコップが!


この、つつましいけれど素敵なごちそうがなんともおいしそうで、小さな私は二人のことがちょっと羨ましくなりました。
そうして、おなかいっぱいになった二人が眠くなる頃には、ふんわりとしたベッドまでが現れるのです。


二人が助けた小さな虫は、木いちごの王さまでした。
百年に一度だけ、万物を統べる神によって小さな虫に変えられてしまう王さまは、虫であった時に助けてくれたテレサとアンナに精一杯のもてなしをしたのでした。


翌朝、またしてもブドウパンとミルクコーヒーの素敵な朝食を終えた二人は、王さまが道案内につけてくれた鳥に導かれて無事に我が家に帰ります。


このお話の最後には、「フィンランドの自然を愛し、一ぴきの虫の生命をいたわる心が、こんな美しい童話をつくりあげました。」という、岸田衿子さんの言葉が添えられています。


この本には表題作のほか「おしのパーボ」「そらのっぽとくもひげ」「なみのあしあと」の三編が収録されていますが、岸田さんが選んで初めて日本で紹介されたものもあるとか。


北欧の作家が紡ぐ物語には、なにか独特の清らかさがあるような気がして、心惹かれてやみません。
中谷千代子さんのやさしい挿絵が、美しい物語に花を添えています。


集英社 昭和41年発行
トペリウス/作
岸田衿子/編著
中谷千代子/画


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テーマ:子どもの本 - ジャンル:本・雑誌

[2007/08/25 21:16] ザカリアス・トペリウス | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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