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うるわしのワシリーサ
うるわしのワシリーサ―ロシアの昔話から (ほるぷクラシック絵本)

「ほるぷクラシック絵本」というシリーズの中の1冊。

「黎明期の絵本づくりの名匠や名工たちの汗と技の結晶を、世界の有名図書館所蔵の原本から忠実に複版し、すぐれた翻訳者たちの名訳をそえて甦らせました。」という、非常に贅沢なシリーズです。

「原本から忠実に複版」とある通り、同じシリーズでも判型は様々。

シリーズ14冊のうち一部はまだ新本で入手可能ですが、多くは絶版となっていて、何年か前まで普通に買えた この「うるわしのワシリーサ」も今や絶版。


先日の「ジャンヌ・ダルク」もそうですが、ほるぷ出版は良い絵本をたくさん出してますね~


「うるわしのワシリーサ」はロシアの昔話です。


8歳の時に母親をなくした ワシリーサという美しい女の子が、意地悪な継母や姉たちにひどい仕打ちを受けながらも、実母から授かった魔法の人形に助けられて、やがては王妃になるという、ロシア版シンデレラ物語。


類話はヨーロッパ各地に見られますが、ロシア版は 子どもの頃から馴染みの深いグリムやペローとは一味も二味も違います。

グリムの「灰かぶり」も怖いけど、「ワシリーサ」もかなりおどろおどろしい。

これはきっと、人間の骨で作った小屋に住む「バーバ・ヤガー」の印象が強烈なせいでしょう。

「バーバ・ヤガー」とは スラブ民話に登場する魔女のことで、「山姥」「鬼婆」「妖婆」などの意です。


細長い臼に乗り、片手に持った杵で臼を鞭打つように叩いて走らせ、もう片方の手に持ったホウキで 通った跡を掃き消しながら移動するという、なんともシュールな姿で現れます。


継母と姉たちの策略により、人をとって喰うというバーバ・ヤガーのところへ火種をもらいに行かされることになったワシリーサ。

やっと辿り着いたバーバ・ヤガーの家で、「ここでしばらく働いたら火をやろう」と言われます。

到底ひとりではこなせそうにない量の仕事を言いつけられ、途方に暮れますが、例によって人形の助けで(というより、ほとんど人形だけで)全ての仕事を片付けてしまったのでした。


「どうして わたしが いいつけた仕事を、みんな やりおおせたんだい?」

「それは、お母さんが わたしを祝福して、守ってくれているからなの」

「ああ、そういうことだったのかい。じゃあ、おまえは ここから出ておゆき!わたしは祝福された者は いらないんだよ」



バーバ・ヤガーは、塀の上の 燃える眼をした しゃれこうべを一つ取ると、それを棒に突き刺してワシリーサに渡しました。



ワシリーサを追い出した後、どうしても自分たちで火を起こすことが出来ず、どこから火種をもらってきても部屋に入ると消えてしまって 困り果てていた継母と姉たちは、喜んでワシリーサを出迎えます。

ところが、しゃれこうべの燃える両眼は 継母と姉たちを焼きはじめ、夜が明けるまでにはすっかり燃やし尽くして 灰にしてしまったのでした。


翌朝、ワシリーサが 何事もなかったかのように しゃれこうべを地面に埋め、家に鍵をかけて町に出かけるというのが また怖い…


その後、ワシリーサが王妃になるまでのエピソードは お伽噺らしく幻想的ですが、ここまでが怖すぎて、後のことはあんまり印象に残りません(笑)



イヴァン・ビリービンの絵が素晴らしいです。

ロシアらしい 重く沈んだ色調の森を背景に繰り広げられる 怖くて不思議な物語。

「明るい昼間」「赤い太陽」「暗い夜」をそれぞれ具現化した白い騎士、赤い騎士、黒い騎士。

恐ろしいバーバ・ヤガーと美しいワシリーサ。

その美しいワシリーサが、棒に突き刺したしゃれこうべを松明代わりに持っている図が またなんとも倒錯的な美しさを醸し出しているのです。


いぶし銀のような輝きを放つ壮麗なイラストレーションと、テキストページにまで細かな縁飾りを施すという凝ったブックデザイン。

ほんの13ページの薄い絵本ですが、大判で 表紙からして凝っていて、とても豪華な印象です。


これも残念ながら、Amazonに画像データがありません(泣)


ちなみに、Wikipediaで「バーバ・ヤガー」を引くと、参考資料として この絵本の挿絵が使われていて、イヴァン・ビリービン描くところの迫力あるバーバ・ヤガーが見られます。



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テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌

[2010/11/21 16:38] イヴァン・ビリービン | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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コメント
--どうしても--
絵が見たくってウィキを覗いて来ました。
色は同色系で明るい色が一個もないのに
なぜか華やかに見えるのが不思議です

誰が買ってくれたのかは覚えてないのだが
我が家にロシア民話の本がありましただ
グリムよりも好きでの~
大きなカブやイワンのバカなど、とても面白かった
この本のバーバ・ヤガー・・初めて聞きましたが
なんか気になるわ~(笑)
[2010/11/22 14:01] URL | 満天 #- [ 編集 ]
--満天さんへ--
このお話、人形がとても大きな役割を果たしているのに、人形が描かれた絵がひとつもないんですよ。
意地悪な継母や姉たちも。

なのに 一言も話さず、ただ通り過ぎるだけの幻のような騎士たちは派手に描かれてます。
渋い色使いなのに、なぜか華やかに見えるんですよね~^^

民話って お国柄が表れるから、日本人の感覚ではシュールすぎてついていけないようなものもあるけど、そこがまた面白い!
「バーバ・ヤガー」なんて、見た目怖いけど 移動手段には笑ってしまう^^

そうそう、アイスランドの民話には 日本の「天女の羽衣」にそっくりな「アザラシの皮」というお話がありましたよ~
天女がアザラシに代わっただけで、話自体はほんとにそっくり!
アザラシが、それほど生活に密接した大切な生き物だってことなんですよね~
[2010/11/23 16:15] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
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