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小野不由美「ゴーストハント2 人形の檻」
ゴーストハント2 人形の檻 (幽BOOKS)ゴーストハント2 人形の檻 (幽BOOKS)
(2011/01/12)
小野不由美

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旧校舎の事件が縁で、麻衣はSPR(渋谷サイキックリサーチ)の事務所にアルバイトとして入った。

それから三ヶ月、仕事の選り好みの激しい(?)所長のナルが初めて引き受けた調査が、森下邸のポルターガイスト現象。

依頼者は森下典子。

典子の兄 仁が仕事で海外に長期出張中のため、兄の妻 香奈と 兄の先妻の娘 礼美 との三人暮らしである。

誰もいないはずの部屋で壁を叩くような音がしたり、物が消えたと思ったら思いもよらない場所から出てきたり、時計の向きが変わっていたり…

古い瀟洒な洋館で起こるポルターガイスト現象は、初めは そんな子どものいたずらのような、思い違いと言って言えなくもないような 些細なものだった。

しかし、SPRが調査に入った途端に それは一変する。

一部屋分の家具が全て裏返しになったり、本棚が倒れたり、コンロが火柱を上げたりと、気のせいでは済まされないような深刻なものへ。

以前の住人の時には何ら異常なく、森下家が越してきてから始まった怪現象の数々は、いったい何が原因なのか?


家族全員が疑心暗鬼に陥る中、麻衣は 礼美が人形のミニーと話しているのを偶然聞いてしまう。

ふたりの会話に登場する「悪い魔女」とは…?







第1巻「旧校舎怪談」より、こちらのほうが断然面白い。

麻衣の一人称の語りも、麻衣のキャラ自体嫌いなことを除けば それほど気にならなくなって、前巻よりも楽に読めた。


1巻に登場した巫女さん、坊さん、エクソシストに 霊媒師が シリーズ通してのレギュラーだったとは!

前回の事件ではまるで役立たずだった彼らが、今回はそれなりの働きをしている。


人形絡みの怪現象なんてありきたり過ぎると思っていたら、話は二転三転し、意外な真相に辿り着く。



ポルターガイスト現象や霊の描写に 手で触れそうなほどのリアリティーがあるのは作者の表現力の賜物だろうけど、SPRの 最新の機材を駆使した調査や 超心理学からのアプローチ等の設定が、心霊現象に より現実味を持たせているのだと思う。


1巻を読んだ時も思ったが、今回も 霊能者の面々が傾ける薀蓄が面白い。

特に、綾子(巫女さん)が 人形を「魂の器」と呼ぶくだり。


「本来は器と中身で安定するようになってる。なのに中身がない。だから不安定で、それで霊が入り込みやすい。霊を宿して、初めて安定する」(滝川)

「どうしても見た目より、中身の空洞のほうを意識しちゃうの。あそこに空洞があって、そこに魂を待ってるんだって思っちゃうのよね」(綾子)


…成程。だから人形にまつわる怪談は多いし、よく出来た人形ほど 怖いわけか。

「魂を待ってる」と言葉にされると、すんなり頷ける。

今まで上手く言葉に出来なかった不安とか恐怖の正体を 見えるカタチにして目の前に差し出されたような。


…こんなことを書くと、「やっぱりタイトル通り、人形絡みのありがちなホラー小説じゃない」と思われるかもしれないが、そう思わせておいて実はそうでないところが面白い。


ついでに、話の本筋とは直接関係ないが、井戸を埋める時の方法なんかも興味深かった。

お祓いをして、節を抜いた竹で気の抜け道を作って、水脈を汚さないよう 砂利から砂へと 粒子を段階的に細かくしながら敷き込んでいく。

今まで使わせてもらったことへの感謝の気持ちとか、超自然的なものへの畏怖の念に加え、昔ながらの智恵が形になった、いかにも日本らしい儀式だなぁと ちょっと嬉しくなったのだけど、こういうのって外国にもあるんだろうか?




かなりの苦戦を強いられたものの、森下邸の事件は(主にナルが)無事解決。

今回も麻衣の家族は出てこなかったし、ナルの正体も一向に掴めない。

「ナル」というのは「ナルシストのナル」という意味で麻衣がつけたあだ名だけど、初めてそれを聞いた時のナルの反応や、助手のリンまでがそう呼ぶところを見ると、実は「ナル」が愛称になるような名前が本名だったりするんだろうか?

学校に通ってないのは、海外のどこぞの大学を飛び級で卒業したからとか?

一等地に事務所を構えてるのは大金持ちのぼんぼんだからか、はたまた強力なスポンサーがついているからなのか?

他にも伏線と思われる気になるエピソードがちらほら。



早く次の巻が読みたい。

個人的には、綾子さんの活躍に期待(笑)

前回の事件は霊絡みではなかったし、今回は大物過ぎただけで、決して霊能者として無能なわけではないと思う。

怖がりだけど知識はちゃんと持ってるし、実はすごく人が好い。

いつまでも麻衣に 役立たずとバカにされっぱなしなのは気の毒だなぁ…



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テーマ:ホラー小説 - ジャンル:本・雑誌

[2011/02/25 14:40] 小野不由美 | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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コメント
--ある点について--
こんにちは。
着々とハマられているようですね。
悪霊ファンとしては嬉しい限りです。
ネタばれになるので多くは語らないで置きますが。いいとこ付いてかもしれませんよ、ニヤニヤ。
[2011/02/26 02:05] URL | りほ #gS/xbSlc [ 編集 ]
--りほさんへ--
こんにちは。

りほさんは旧版を読んでいらしたのですね!
あのシリーズって、タイトルとカバーイラストで ずいぶん損をしていたのではないかと思います。
ちゃんと読んだら面白かったので、食わず嫌いを後悔してるところ(笑)

あ、私の想像ちょっとは当たってました?
続きがほんとに楽しみだなぁ^^

私も、思い切って本を減らさないといけないんですがなかなか…
読みたい本が多過ぎる(>_<)
無限に収納できる本棚が欲しいです。
[2011/02/27 16:41] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
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