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いたいけな瞳 8
いたいけな瞳 8 (ぶーけコミックスワイド版)いたいけな瞳 8 (ぶーけコミックスワイド版)
(1993/08)
吉野 朔実

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どの巻にどのタイトルが収録されているかなど、自分のための覚え書き。

最終巻がまだだった!



・第28話 「極めて個人的な病気(やまい)」

想う気持ちに
紆余曲折を強いる
社会的自己の抵抗が
あってこそ

はじめて恋は病気(やまい)となるのだ





不動産屋で知り合った3人の大学生 桃太郎、美人(よしと)、千茱萸(ちぐみ)。

学生向けのワンルームを探していたが、めぼしい物件に空きはなく、やむを得ず3LDKを3人でシェアすることに。


切羽詰まっていたとはいえ、他人が聞いたら非常識極まりない、互いに見ず知らずの 男2人に女1人の共同生活が始まる。

が、これが意外にうまくいって、食事の支度は当番制、修学旅行の夜がずーっと続いているような和やかな日々。

それが いきなり、タバスコぶっかけたような展開に見舞われる。

向かいの部屋の のぞき魔やら、千茱萸の変わった趣味、勘違いした美人の思わぬリアクション、桃のカミングアウト発言。


桃と千茱萸が「一生言わない」と決めたことで、今まで通りの日々がこの先も続く。

切ないけど、きっと彼らにはこれがベスト。



まこと 理想は限りなく遠く

青春は 限りなく病気に近い





・第29話 「死は確かなもの 生は不確かなもの」

ある朝 氷を抱いている夢を見た

あんまり冷たくて 手がしびれて

目を覚ますと 妻が隣で死んでいた




その妻が腐らないように、真冬に冷房を入れて、凍傷になりそうな生活を淡々と続ける男 松島。


…この人の描く漫画は、やっぱり怖い。

「小さいめぐみちゃん」って何者?

松島の死んだ妻と同じ名前で、姿形も似ている。

最初はごく普通の小学生に見えたのに、意味深な言動と、極めつけはラストシーンの あれ。

この子を「怖い」と思うのは、得体の知れない不気味さから。

いや、不気味に見えるのは、読者が松島の立場で見るからか。

そもそも作者が、松島の目に映る彼女を描いているからか。

あるいは、松島にしか見えないモノなのかも…


それ以外の「怖い」は、たぶん 自分のすぐ傍にあるかもしれない狂気だから。

「いつ行っても お留守なの」と言われて「いるよ 行ってごらん」と即座に返す。

そこに、疚しさは微塵も見られない。それが怖い。外見はすごくまともそうなんだもの~。


いろんな意味で 怖くて、不思議で、後味の悪い話。





・第30話 「薄紅」

小学校から大学までエスカレーター式の女の園、清憬女子学院 高等科の卒業式の日のお話。

松井可菜子、三輪聖良、ともに二年生。


聖良の ほつれたスカートの裾を縫うため、卒業式をさぼって 裁縫道具を借りに行った保健室で、可菜子が見つけたものは 物理の教師 佐藤の定期入れ。

そこに挟まっていた写真をめぐる一連の出来事。

半分に切られた写真。捨てられたのは、果たしてどちらだったのか。


昔のコバルト文庫にありそうな、宝塚っぽい女子高の雰囲気が いかにも!という感じで良い。


同じ学年だったら、もしも何かがほんの少し違っていたら、友だちになれたかもしれない。そういうのって、覚えがあるなぁ。


今年の卒業生のスカーフの色は、桜と同じ 薄紅色。

可菜子と聖良のスカーフは浅葱。

そして、緋、杏、藤、萌葱。

学年ごとに変わるスカーフの 色の名前にも情緒があって、古き良きお嬢様学校の匂いがぷんぷんする。


前の話の後だから余計、ほろ苦いけどアクのない 爽やかな結末だった。




・最終話 「潤む炎」

現国の教師 善知鳥妙子(うとう たえこ)。

成績優秀な二人の学生 狩座(かりくら)と笹子(ささご)。


なぜか悪い噂が絶えない善知鳥先生だが、その実像は 噂とはかけ離れている(ただ一つを除いては)。

真面目で控えめで優しげで、幸薄そうな美人。


虐待の記憶と 火事で焼けた家。


全てを知っていた彼は 思う。


あなたは 誰よりも 愛されなければ



もの悲しくも美しいラストシーンが シリーズ最終話にふさわしい。



吉野朔実さんという人は、心理学でもやってるのかってくらい、全31話 一筋縄ではいかないようなお話ばかりだった。

これだけ毛色の違う話を次々と…すごい!



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[2011/05/02 17:50] 吉野朔実 | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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