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乙嫁語り 3
乙嫁語り(3) (ビームコミックス)乙嫁語り(3) (ビームコミックス)
(2011/06/15)
森 薫

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エイホン家の居候だった英国人学者ヘンリー・スミスの道中を描く第3巻。

1、2巻の感想はこちらから→乙嫁語り



エイホン家を出て、トルコのアンカラへ向かうため、カラザの町で 友人の手配してくれた案内人を探すスミス。

人波に揉まれるうち、気が付けば荷を積んだロバも 馬も盗まれていた。

そこに、同じく愛馬を盗まれ途方に暮れる若い女性 タラスが現れる。


幸運にも、盗まれたものは全て戻ったが、案内人には会えないままのスミスを、タラスは自分の家へと招待するのだった。




2巻まで読んで、「カスピ海沿岸」「中央アジア」というキーワードから、現在のカザフスタンかトルクメニスタン辺り?と思っていたが、今回出てきた地図を見る限りではウズベキスタンかも。

タラスの住まいが「ユルタ」とあるので、あるいはキルギスかもしれない。

「ユルタ」とは、キルギスの遊牧民が使う移動式住居で、大きなテントのようなもの。


そこで、義母と二人で暮らすタラスは、美しくも薄幸の乙嫁。


最初にアミルという8歳も年上の姉さん女房を出してきたと思ったら、今度は五人の夫に次々と死に別れたという、とことんツイてない未亡人。

こういう飽きさせないキャラ作り、さすがだな~と思う。



この巻では、1、2巻より更に、馴染みのない土地の文化や慣習に驚かされた。

主要登場人物の中で ただ一人の外国人であるスミスの視点は 読者の視点であり、彼の言葉は 読者の疑問を代弁したもの。

国や地域や民族によって、そして時代によって、もっと言うなら人によってさえ常識は異なるのだと頭では解っていても、気持ちが追いつかず、読者はスミスと同じように戸惑う。

理不尽な仕打ちに傷つき、やるせない思いを抱えたまま旅を続ける。



終始、何の非もないスミスが揉め事に巻き込まれ、さんざん振り回された挙句、最後はあの仕打ちかよ!という、どうにもすっきりしない結末(?)だった。

いや、あの件があれで終わったとは、正直思いたくない…。



まだ若い嫁を不憫に思う義母と、その義母をいたわる嫁の姿は美しい。

どちらも儚げで痛々しいようにも思えたが、最後の最後に、実はそうでもないのかも…と思ってしまった。

意地の悪い見方かもしれないが、あの優しげな義母は、実は嫁のためだけを考えてそうしたのではなく、保身に走ったのではないかと。

厳しい土地で生きてきただけあって、根は結構しぶといんじゃないかと思う。



ただ生きていく事にすら多大な労力を要する そういった土地に 代々暮らしてきた人たちなのだ



だから、慣習や価値観が大きく違うのも、無理からぬことではあるけれど。

でも、その土地に生きる女性だからといって、本当に ほんの少しも、自身の扱われ方を 置かれた境遇を、理不尽だと思うことはないのだろうか?

1、2巻のアミルの実家の件では、理不尽を 読者の胸のすくような展開で解消してくれたので、今回の一件も なんとか良い方向に向かないものだろうかと思う。

どうしても、タラスが幸せになれそうな気がしない上、スミスが気の毒すぎる。



もやもやの残る終わり方だったが、そんな中、第十六話「市場で買い食い」は ひたすらに楽しい。

当分は出てこないだろうと思っていたアミルとカルルク、パリヤが、市場で買いものをするお話。

スミスの身を案じてカラザまでやって来た三人が、スミスの帰りを待つ間の出来事である。


女性は外で食事をする習慣がないことが、このエピソードで初めて知れる。


屋台で食べものをどっさり買い込んで、茶店の奥の部屋を借りての 賑やかな食事風景。

屋台の焼き飯の作り方が ものすごくリアルだった。

湯気とか香りとかが感じられそうなくらい。

工程だけなら炒飯よりはパエリアに近い感じかな。あー、美味しそう。


そして こんなところでも、「なんでもさばける」アミルの腕前が遺憾なく発揮されてて笑った。


案内人のアリと、アミルたち三人のほか、途中から通りすがりの人たちも めいめい食べものを持ち寄って加わり、ちょっとした宴会のような賑やかさ。

どの料理も美味しそうで、見ているうちにお腹が空いてくる(笑)



あとがきに「アミルさんの次のエモノはなんだろう?!」とあるので(笑)、またちょくちょくアミルが出てくるのかな~と嬉しくなった。

いや、もう この後しばらくは、スミスが次にエイホン家に立ち寄るまで出番がないだろうと思っていたので。


絵は相変わらず緻密で美しい。

アミルとはまた違った、タラスの儚げな美貌にうっとり。

頼りになりそうな案内人のアリの人柄が とても好ましい。

アンカラまでの長い旅路も、彼がいるなら大丈夫だろう。


あとがきにも書かれていたが、ビミョーなところで終わってしまったので、一年後の4巻が尚のこと待ち遠しい。


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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌

[2011/06/18 15:54] 森薫 | トラックバック(0) | コメント(2) | @
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コメント
--いろいろ同感です--
自分が感じていたことを代弁してくださっているようでうれしくなりました。
書き方もすっきりしていて読みやすかったです。
[2011/06/22 20:30] URL | 通りすがり #- [ 編集 ]
--通りすがりさんへ--
ありがとうございます!
自分の書いた文章というのは、意外と誤字脱字やヘンな言い回しに気付かないもので、読みやすいと言っていただけるのはとても嬉しいです。

4巻早く読みたいですね~
少しはスミスさんが報われるような展開になればいいなぁと思います。
あの時計が砂に埋もれたままになりませんように!
[2011/06/23 14:22] URL | asagi #9kA7E2gM [ 編集 ]
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