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現代語 万川集海 陽忍篇
現代語 万川集海 陽忍篇現代語 万川集海 陽忍篇
(1981/11)
不明

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「万川集海(ばんせんしゅうかい)」とは、江戸時代、藤林保武により編纂された忍術兵法書である。

書名は「全ての川が海に集まるように忍術の諸流を集大成したもの」を意味する。

1980年前後に誠秀堂から出版された現代語 万川集海は 全8巻を予定していたものの、実際に出版されたのは 第4巻「陽忍篇」、第5巻「陰忍篇」、第7巻「忍器篇」の3巻だけだった。

しかも陰忍篇と忍器篇は早い段階で絶版となり、残る陽忍篇は 2年くらい前までは甲賀の里忍術村に在庫があったらしいが 今はなく(確認済み)、これも絶版。

たまに古本で見つけても、古書相場が高価なため、とても手が出せない。


復刊ドットコムでのリクエスト投票数が伸びを見せた5年前、スタッフが注目したのか 出版社に連絡を取り、版元にあった在庫を部数限定で復刊ドットコムのサイトで販売したことがあったらしいが、なぜか私は覚えていなかった。

復刊ドットコムには これまでもいろんな本のリクエスト投票をしていて、メルマガも読んでいるので そんなお宝本を買い逃すはずもないのに…と思ったら、5年前といえば うちの娘が長期入院していた年だった!


ひとしきり悔しがったものの、仕方がないので、望みは薄いが 手頃な価格の古本が見つかるまで気長に待とうと思っていた。

ところが、幸運にも ここ何ヶ月かの間に忍器篇と陽忍篇を立て続けに入手することができたのだった。



「陽忍」とは、姿を現したまま 敵地に合わせた変装などをして敵中に入り込むこと。


現代語訳でも意味が解らない箇所も多々あるが、これは秘伝書であるがために わざと解りにくく書かれていたり、伏字や忍び言葉があったりで、現代語に完訳できない箇所が多くあるから。

漢字を分解して すぐには読解出来ないようにしてあったりもする。

わかりやすいところでは、「久ノ一」→「くノ一」で 女、「タヂカラ」→「田力」で 男、「山人犬」→山伏 などなど。

加えて口伝も多い。

全ては記されておらず「口伝あり」と付け加えられている箇所が多々あるのだ。

そして、「孫子」や「六韜」といった中国の兵法書からの引用もあり、それらの訳文がまた解りにくい。


私では、一読してなんとなく意味が解るというくらいのレベルなのだが、それでも なかなか面白い本だった。



・身虫の術…敵に仕えている者を味方の忍びとする方法。どのような者が寝返りやすいかの分析もされている。

・蛍火の術…偽書を用いて敵方の有能な武将が裏切っていると思い込ませる方法。(「この術について隠書の書き方、文義、又、敵に咎められたる時の模様、白状する時の模様は書面に著わし難い、重々口伝がある。」とのこと。)
上記以外にも、敵地に潜入する時は、捕まった場合を想定して、常に敵を撹乱する内容の偽書を隠し持つべし とか。

・天唾術…潜入した敵の忍びにわざと偽情報を掴ませて帰す方法。
あるいは、捕らえた敵の忍びを好条件と人質で寝返らせ、味方の忍びとして使う場合もこれに当たる。

・やまびこの術…味方を裏切ったと見せかけて敵に仕え、信頼を得た末、時が来れば味方のために動く。
寝返ったことを信じさせるため、ここまでやるかというほどの大騒動を起こしてから出奔し、敵方に赴いて出仕を望むという。


上記はごくごく一部で、他にも測量技法や 堀の深さを知る方法、水の有無を知る方法、どのような場所に伏兵がいるか や、夜襲の兆しを見分ける方法などなど…

フィクションで見慣れた魔法のような忍術とは程遠い、リアルな実践兵法としての忍術がびっしり記されている。


「音もなく、臭もなく、智名もなく、勇名もなし。その功、天地造化の如し。」


これは万川集海の中の忍術問答にある一文である。


音もなく、匂いもなく、智謀を讃えられることも、武勇の誉れもない。

忍びの功績とは、人の仕業には見えず、まるで自然の成り行きでそうなったかのように見えるものだ。


まさにそういった忍びの像が浮かび上がってくる。




巻末には出版予定だった全8巻の紹介があり、それによると


第一巻 総論篇 (序・凡例・目録・忍術問答・附 新問答)

第二巻 正心篇 (正心上・正心下)

第三巻 将知篇 (一、忍宝の事 二、期約の事 三、忍者召抱の次第 四・五、不入謀の事上・下)

第四巻 陽忍篇 (上、遠入の事 中、近入の事 下、目付の事、見分の事、間見の事)

第五巻 陰忍篇 (一、城営忍上 二、城営忍下 三、家忍の事 四、開戸の事 五、忍夜討)

第六巻 天時篇 (上、遁甲日時の事 下、天文の事)

第七巻 忍器篇 (登器 水器 開器 火器  附 武器)

第八巻 別巻軍用引


となっている。

陰忍篇と未刊の残り5巻も是非読んでみたいと思う。


そんなわけで、もしも興味を持たれ、読んでみたい!と思われた方は復刊リクエスト投票にご協力ください。

このブログの右に復刊ドットコムの投票ページへのリンクを貼ってあります。


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[2013/10/05 16:59] 藤林保武 | トラックバック(0) | コメント(0) | @
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