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もりのなか
もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)もりのなか (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1963/12)
マリー・ホール・エッツまさき るりこ

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ぼくは、かみの ぼうしを かぶり、あたらしい らっぱを もって、 もりへ、 さんぽに でかけました。




子どもの頃に親しんだグリム童話では、何か不思議なことが起こるのは、たいてい森の中でした。


お菓子の家には魔法使いのおばあさんが住んでいて、魔法のかかった泉の水を飲んだ少年は仔鹿に変わり、かと思うと、親切な小人たちの住む暖かな家があり。


森には、人の想像力をかきたててやまない魔力のようなものがあるのかもしれません。


絵も文章もマリー・ホール・エッツの手による「もりのなか」は、全ページがモノクロの絵本です。

色鮮やかな絵本ばかりを見慣れていると、少し物足りなく感じるかもしれませんが、ページをめくるごとに、この「もりのなか」で起こる出来事には、モノトーンこそが相応しいと思えてきます。


紙のぼうしをかぶり、ラッパを持った男の子の後に、森の動物たちが次々についてきます。

ライオン、ぞう、くま、カンガルーの親子、こうのとり、さる、うさぎ。

動物たちのナンセンスな行動も、この森の中にあっては、ごく自然なことに思えてくるから不思議です。


「はんかちおとし」に「ろんどんばし おちた」
そして最後は「かくれんぼう」


たくさんの動物たちと、にぎやかに遊んでいるはずなのに、この絵本の、不思議なほどの静けさはいったい何なのでしょう?


おにになった男の子が「もういいかい」と言って目を開けると、そこには…。


読んでいるほうも、まるでたった今、夢から覚めたような気にさせられるラストが見事です。


どこまでもしんとした空気に包まれた、子どもの夢のかけらを垣間見るような、そんな絵本です。


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テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学

[2007/10/23 14:03] マリー・ホール・エッツ | トラックバック(0) | コメント(4) | @
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コメント
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はじめまして^^可愛いブログですね^^絵本は小さいころよく読みました^^今でも本は好きです♪h
[2007/10/24 21:44] URL | ゆめ #- [ 編集 ]
--ゆめ様--
はじめまして。
嬉しいコメントをありがとうございます!


私は、子どもの頃、絵本を買ってもらったり、読み聞かせてもらったりということがなかったので、その反動か、小学校に入ると図書室の本を貪るように読みました。


今でもやっぱり本が好きで、小説もエッセイも漫画も読みますが、絵本や児童書には格別の思い入れがあったりします。


おとなになって読み返してみると、子どもの頃には気付かなかったことを新たに発見したりして、それもまた楽しいですよ。
[2007/10/25 15:01] URL | yukinousagi #- [ 編集 ]
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こんにちは。この絵本と「またもりへ」の2冊は、わたしも好きだけど、2人の娘たちともよく読んでいる(読んだ)絵本です。
上の子には、「わたしのさんぽについてきて」と言われて、楽器をもたされ行進させられてもいました。
モノクロなのがよけい、心に残るのですよね。
大好きです!
[2007/10/26 00:40] URL | フラニー #- [ 編集 ]
--フラニー様--
こんにちは。またおいでいただけて、嬉しいです!


楽器を持っておさんぽに付き合うお母さんはたいへんでしょうが、楽しいおじょうさんですね~。ほほえましいです。


私は、娘に読み聞かせる本を、まるっきりおとなの感覚で選んでしまって、ストーリー重視のものばかりだったのを、今になってちょっと後悔してます。


「トムは真夜中の庭で」とか「はるかな国の兄弟」なんて、あれはもっと大きくなってから自分で読む本ですよね~(笑)
それでも娘は「おもしろい」と言って熱心に聞いてくれましたが、さすがに途中から本の選び方をあらためました。


「もりのなか」なんかは、もっと早いうちに読み聞かせてたら、もっとおもしろい反応が見られたかもしれません。
それこそ、フラニーさんの上のおじょうさんみたいな。


「水曜日のクルト」にも、コメントありがとうございました!
私なんかの文章で興味を持っていただけて、そして実際に本を手にとっていただけて、すごく嬉しいです。
[2007/10/26 11:21] URL | yukinousagi #- [ 編集 ]
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