スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | @
ポケットの中の赤ちゃん
ポケットの中の赤ちゃん (児童文学創作シリーズ)ポケットの中の赤ちゃん (児童文学創作シリーズ)
(2001/01)
宇野 和子

商品詳細を見る
先月、娘を連れて実家に帰った時のこと。
娘が(私の)母のエプロンのポケットを探る仕草を見て、母が、子どもの頃の私や弟も同じことをしていたと笑うのです。


そう言われてみれば、そんなことしたかなぁ…と、かすかに記憶の端に残っているものの、今となっては、ちいさな私が母のエプロンのポケットに何を探していたのかはさっぱりわからず。
子どもってポケットが好きだよね、なんて話しながら、「なんでだろう?」と考えました。



「ポケットの中の赤ちゃん」は、幼稚園児のなっちゃんが、「うちにはどうして赤ちゃんがいないのっ。」と、ママに泣きつくところから始まります。
幼稚園のお友だちの家に赤ちゃんがいるのが、悔しくて羨ましくて仕方ないのです。


ママはなっちゃんの涙をエプロンで拭くと、ポケットの中に手を入れて、「この中に赤ちゃんがいるかもしれない。」と、ポケットの中身をひとつずつ取り出してゆきました。
なっちゃんは、ほんとうに赤ちゃんが出てきそうな気がして、どきどきします。


ちいさな子どものやわらかい心は、「赤ちゃんがポケットに入るわけない」なんて考えません。
そう思ってみると、何が出てくるかわからない「ポケットの中」は、子どもにとっては宇宙と同じなのかも。


ママがポケットから出してきたのは、レシート、はがき、紙ナプキン、チェーンリング、ビー玉、ヘアピン、輪ゴム、等々。
けれど、ママがはずしたエプロンを、後でもう一度なっちゃんが調べてみると…。
ポケットの底、ほこりにまみれて、なっちゃんの小指の頭ぐらいの、ちいさなちいさな赤ちゃんがいるじゃありませんか!


ちいさなちいさな赤ちゃんは、みるみる大きくなっていき、なっちゃんの手のひらぐらいの大きさの女の子になりました。
「ムーちゃん」と名乗る女の子に、なっちゃんは、お人形の服を着せ、おままごとの食器でご飯を食べさせます。
寝場所にはお人形のゆりかごを用意したけれど、ムーちゃんはエプロンのポケットの中でしか眠れません。


「おやゆびひめ」の絵本にクレヨンで落書きをしたり、くまのぬいぐるみの毛をむしったりと、とってもやんちゃなムーちゃん。


「ほんきにしない人に見られると、あたし、きえちゃうの。」と言うムーちゃんのために、なっちゃんは、誰にも見つからないように気をつけながら、かいがいしく世話をします。
いつもはママにお世話されているなっちゃんの奮闘ぶりがほほえましく、ママの口調を真似たようなムーちゃんへのお小言には、思わず笑いがこぼれます。


「よるって、ひるまより、もっといろんなことができるんだよ。」


ムーちゃんの言う通り、夜の中、二人は「ゆめのくに」へ遊びに行ったり、床下にもぐりこんで地下に降り、「とりこみや」に盗まれたムーちゃんのドレスを取り返しに行ったり。
楽しいことも怖いこともいっぱい。いろんな冒険をしました。


それは、たった三日間の出来事。


母のポケットの中に何かを探していた子どもの頃の自分が重なって、読み終えたときにはちょっと切なくなりました。


この本の初版は昭和47年。
何年か前に復刊したらしいのですが、残念なことに、今はまた品切れのようです。


ブログランキングに参加しています。お気に召しましたらぽちっとお願いいたします。
くつろぐブログランキング参加中。お気に召しましたらぽちっとお願いいたします。
にほんブログ村ランキング参加中。お気に召しましたらぽちっとお願いいたします。
スポンサーサイト

テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学

[2007/10/29 17:28] 宇野和子 | トラックバック(0) | コメント(4) | @
<<ねぇねぇ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと | ホーム | もりのなか>>
コメント
----
突然レスしてすいません。。
わたし、この本大好きだったんです。
青い鳥文庫で、何度読んだことか…
うわー、うれしいです。
品切れなんですか??
実家をおもいっきりさがしてまた読みたいです。
[2007/11/02 08:15] URL | くらげ #- [ 編集 ]
--くらげ様--
はじめまして。

おいでいただけて嬉しいです!


青い鳥文庫で出ていたなんて知りませんでした。
私の持っているのは昭和47年初版の函入りのハードカバーで、古本屋さんで見つけたものなんです。


私も、子どもの頃に読んでいたら、きっと夢中になっていたと思います。


最近初めて読んだのですが、懐かしい感じがするんですよ~。
四角いかさをかぶった蛍光灯とか、はぎれの入った箱とか。
きっと、70年代に子どもだった人が読むと、誰しもそんな気持ちになると思います。


実際この本に思い入れのある方は多いらしくて、赤木かん子さんが、日本の児童書でいちばん多くタイトルを聞かれたのはこの本だったと、何かに書かれていたのを思い出しました。


ご実家で見つかるといいですね!



[2007/11/02 14:21] URL | yukinousagi #- [ 編集 ]
----
こんばんは。
この本、フェリシモ出版で復刊したとき購入し、上の娘がとても気に入って読んだ本でした!
わたしも、すっかりそのポケットに惹かれてしまって、ずいぶん楽しかったのを思い出しました。
あ~、懐かしい本の紹介をありがとうございます。
引っ張り出してきて、読みたくなってしまいました。

そういえば、水曜日のクルトを読んで思い出したのですが、わたしも水曜日生まれだったのです。
ちょっと狙われてみたい...気分です♪
[2007/11/08 23:24] URL | フラニー #- [ 編集 ]
--フラニーさま--
フラニーさん、こんにちは!


この本、もう在庫切れのようなので、復刊の時に買っておかれて、よかったですね~。


まるきり子どもの目線で書かれているので、子どもの頃に読んでいたら、きっと、もっとワクワクしたと思います。


今の私が読むと、「ママが"おねまき"を縫ってくれる」とか、「はぎれ箱」とかに郷愁を覚えてしまって(笑)


>ちょっと狙われてみたい...気分です♪


そうですね~。クルトのような天使にいたずらを仕掛けられるのは、楽しいかもe-343
[2007/11/09 16:55] URL | yukinousagi #- [ 編集 ]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://yukigahuru.blog113.fc2.com/tb.php/38-a3193188
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

お世話になってます

【ほんぶろ】~本ブログのリンク集

RSSフィード

BlogPeople

フリーエリア

楽天市場のおすすめ商品

フリーエリア

おすすめお小遣いサイト


おすすめアンケートサイト

メールで送られてくるアンケートに答えてポイントGET! 貯まったポイントは換金できます。 マクロミルは事前アンケートがたくさん届くので、1~2ヶ月で500円貯まりました。

マクロミルへ登録

アフィリエイト

PageRanker

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。